REST APIのセキュリティ診断とは?確認項目・準備・実施手順を解説

REST APIのセキュリティ診断とは?確認項目・準備・実施手順を解説

セキュリティ

Webサイトやアプリが外部サービスとデータをやり取りするとき、画面から見えないAPIの設定が安全性を左右します。

REST APIとは、Web上でデータの取得や更新を行うために広く使われるAPIの形式です。

REST APIのセキュリティ診断では、認証・認可、通信、APIキー、過剰なリクエストへの制御を確認します。

診断は、API一覧の整理、仕様書やテストアカウントの準備、診断、修正、再診断の順に進めると、対象漏れや確認不足を防ぎやすくなります。

ここでは、REST API診断の確認項目と、準備から再診断までの実施手順をご紹介します。

APIを含むWeb脆弱性・技術診断の全体像も確認しておくと、Webサイト全体の点検範囲を整理できます。

セキュリティー診断さん セキュリティー診断さん

APIって言葉はよく聞くけど…なんだか難しそう。 うちみたいな小さい会社でも、ちゃんと考えなきゃいけないことなのかな?

REST APIのセキュリティ診断とは

75-API.png

APIは、アプリから受け取ったリクエストをサーバーへ渡し、処理結果をレスポンスとして返す仕組みです。

REST APIは、そのやり取りをWebで広く使われる方法にそろえた形式です。

APIを身近なもので例えると「レストランのウエイトレス」

APIを一番わかりやすく例えるなら、「レストランのウエイトレス」です。

あなたがレストランでお客さんだとします。

あなたは厨房に入って「このお肉をこうやって焼いてください」と直接シェフに指示はしませんよね。

代わりに、ウエイトレスに「ハンバーグをください」と注文します。

するとウエイトレスが厨房に注文を伝え、出来上がった料理をあなたの席まで運んできてくれます。

この「お客さん(あなた)」と「厨房(料理を作る場所)」の間を取り持って、注文(リクエスト)を伝え、料理(データ)を運んでくれる「ウエイトレス」の役割こそが、APIなのです。

Webサービスの世界では、例えば天気予報アプリが気象データを提供するサーバーに「今日の東京の天気を教えて」とAPIを使って問い合わせ、サーバーが「晴れです」というデータをAPI経由で返す、といった情報のやり取りが常に行われています。

もし「悪意のあるウエイトレス」がいたらどうなる?

もし、このウエイトレスに悪意があったらどうなるでしょうか?

お客さんになりすまして、勝手に厨房にウソの注文をしたり、あなたが頼んだ料理をこっそり盗んだりするかもしれません。

同じように、APIのセキュリティが甘いと、悪意のある第三者(サイバー犯罪者)が、この情報の通り道に割り込んできます。

そして、あなたのWebサイトが管理している顧客情報や、売上データなどを根こそぎ盗み出したり、システムを破壊したりする可能性があるのです。

だからこそ、APIのセキュリティ対策は、目に見えない部分ですが、ビジネスを守る上で欠かせません。

REST API診断では、この情報の通り道にある認証や権限、通信、リクエスト制御の不備を確認します。

REST API診断で確認する設定と問題がない状態

代表的な弱点と基本対策は、別々に考えるのではなく、同じ診断項目の「確認する設定」と「問題がない状態」を対応させると判断しやすくなります。

28-Three basic concepts for securing API.png

認証を確認する

認証は、アクセスした人やシステムが名乗った本人かを確かめる仕組みです。

  • 確認する設定: ログイン、アクセストークン、APIキーの発行・失効
  • 問題がない状態: 未認証の利用者が保護されたAPIを使えず、期限切れや無効化済みの情報も拒否される

認可を確認する

認可は、ログイン後に、その利用者がどこまで操作できるかを決める仕組みです。

  • 確認する設定: 利用者や役割ごとの閲覧・作成・更新・削除権限
  • 問題がない状態: URLやIDを変えても、他人の情報や管理者だけの機能を操作できない

通信の暗号化を確認する

通信の暗号化は、APIで送受信する認証情報や個人情報を、途中で読み取られにくくする対策です。

  • 確認する設定: HTTPSの利用、証明書、暗号化されていない接続の拒否
  • 問題がない状態: 認証情報や個人情報が暗号化されていない通信へ流れない

APIキーや秘密情報を確認する

  • 確認する設定: APIキーの保管場所、利用範囲、更新・失効方法
  • 問題がない状態: 公開リポジトリやクライアント側コードから秘密情報が見えず、不要なキーを無効化できる

リクエスト制御を確認する

  • 確認する設定: 利用者・API・時間帯ごとのレート制限と異常時の記録
  • 問題がない状態: 短時間の過剰なアクセスを制限し、通常利用を妨げずに異常を追跡できる

APIゲートウェイで行うルート公開や通信量制御の点検は、APIゲートウェイのセキュリティ診断で具体的に確認できます。

診断前にAPI一覧とテスト条件を準備する

最初に、公開中のAPIとログイン後に使うAPIを一覧にし、診断対象を確定します。

画面から呼ばれていない古いAPIや、管理用APIも含めて確認してください。

準備する情報は次のとおりです。

  • APIのURL、用途、HTTPメソッド
  • OpenAPIなどの仕様書。ない場合は対象画面と想定する操作
  • 認証方法と、一般利用者・管理者など権限別のテストアカウント
  • 診断で使用してよいデータと、実行してよい時間帯
  • 更新・削除・大量送信など、事前承認が必要な操作
  • エラーや異常なアクセスを追跡するログの確認方法

本番環境で実施する場合は、サービスへの影響を避けるため、対象範囲、実行時間、停止条件、連絡担当者も決めておきましょう。

セキュリティー診断さん セキュリティー診断さん

自分でやるのは難しすぎるし、専門家に頼むのはお金も時間もかかるのか…。 一体どうすればいいの?

REST API診断を実施し修正・再診断する

準備ができたら、同じ対象と条件を使って診断から再診断まで進めます。

  1. API一覧を確定する: 公開範囲、用途、利用者、扱うデータを確認します。
  2. 診断条件をそろえる: 仕様書、権限別アカウント、実施時間、禁止操作を共有します。
  3. 診断する: 認証・認可、通信、秘密情報、リクエスト制御を権限別に確認します。
  4. 修正する: 検出内容を影響と悪用されやすさで整理し、担当者と期限を決めて修正します。
  5. 再診断する: 同じ操作を再実行し、問題が解消され、新たな不具合が起きていないことを確かめます。

診断結果は、検出箇所、再現条件、影響、修正案、担当者、期限を記録して管理します。

脆弱性診断レポートの読み方も確認すると、修正の優先順位と再診断の結果を整理しやすくなります。

自社確認・ツール・専門診断を使い分ける

自社確認、診断ツール、専門家による診断には、それぞれ向いている範囲があります。

  • 自社確認: API一覧や仕様、不要な公開範囲、基本設定を日常的に確認しやすい
  • 診断ツール: 決められた項目を繰り返し確認しやすいが、複雑な権限や業務ルールは追加確認が必要
  • 専門診断: 権限別の操作や業務ロジックなど、設計と動作を組み合わせた判断に向く

ツールを比較するときは、認証後APIへの対応、API仕様書の要否、誤検知の確認、報告書、修正後の再診断まで確認します。

Webアプリ脆弱性診断ツールの種類と選び方も参考にしてください。

自社確認やツールだけでは判断しにくい場合は、診断対象や実施方法をAPIセキュリティ診断で確認できます。

まとめ:基本対策と診断を組み合わせてAPIを守る

APIは、今のWebサービスにとってなくてはならない便利な仕組みですが、その裏側では、常に悪意のある第三者に狙われているという現実があります。

怖いのは、APIの弱点は、問題が起きるまでその存在に気づきにくいということです。

情報が盗まれたり、サービスが停止したりといった大きな事件が起きてからでは、もう手遅れになってしまいます。

会社の信用を失い、お客様からの信頼を取り戻すのは、非常に困難です。

そうなる前に、まずはあなたの会社のAPIに弱点がないか、「診断」を受けてみることが何よりも大切です。

「どこから手をつければいいかわからない」と感じるかもしれません。

まずは認証・認可・暗号化・APIキー管理の基本対策を確認し、自社確認やツールで判断しにくい範囲は専門診断を組み合わせましょう。

診断を検討する場合は、対象範囲や流れ、料金をREST APIのセキュリティ診断で確認できます。

あなたのビジネスと、あなたのお客さんを守るために、Webサイトの裏側にある大切な「情報の通り道」の安全を確認してみませんか?

セキュリティー診断さん セキュリティー診断さん

なるほど、まずは診断を受けて、どこが危ないのか知ることが大事なんだな! ヨシ! さっそく調べてみるよ! (๑•̀ㅂ•́)و✧