出典リンク付き・随時更新(最終更新 2026-10-10)

日本のサイバー攻撃・情報漏えい事例年表

日本国内の組織が公表したサイバー攻撃・ランサムウェア・情報漏えいの事例を50件、 年別にまとめました。掲載しているのは当事者や行政の公表資料で確認できた内容が中心で、 件数・停止期間・侵入経路・その後の対応まで出典リンク付きで確認できます。 「どこで何が起きたか」だけでなく、「自社では同じ入口が空いていないか」を確かめる材料としてご利用ください。

直近の主要事例

時期が新しい5件の概要です。詳細と出典は年別の一覧に掲載しています。

時期 組織 型 被害規模
2026-10 株式会社物語コーポレーション(焼肉きんぐ公式アプリ) 不正アクセス ユーザー登録数10,808,784件のうち10,788,963件の会員情報(会員番号、氏名(アプリ登録名)、メールアドレス、電話番号)が漏えいした。ログインパスワード、生年月日、性別、郵便番号、保有ポイントを含む店舗利用履歴は対象外で、決済情報は保持していない。
2026-10 GMOリサーチ&AI株式会社(infoQ) 不正アクセス 最大948,498件(同社が保有する全件)の会員情報(氏名、フリガナ、性別、生年月日、メールアドレス、住所、電話番号、暗号化されたパスワード、会員ID、ニックネーム、保有ポイント数、利用状況)が外部に持ち出されたことを確認した。ポイントが本人の意思によらずAmazonギフトコードに不正交換された被害が611件・2,869,500円確認された。
2026-10 大和証券株式会社 サプライチェーン 約11万名の顧客の氏名、メールアドレス、口座番号等が漏洩した可能性がある。個人を特定できる情報の無い問い合わせ等を合算すると約22万件である。
2026-10 大阪公立大学(公立大学法人大阪) ランサムウェア 情報基盤システムの障害が全キャンパスに及び、ネットワーク、学内メール、ポータルサイト、教務系システムなどが停止した。10月8日まで全授業を休講とした。サーバー約500台の停止と、在学生・卒業生ら少なくとも約13万人分の個人情報流出の恐れ(報道ベース)。
2026-10 株式会社ミスターマックス 不正アクセス MrMaxアプリ会員およびオンラインストア会員の最大1,735,154人(2026年10月3日時点の会員)の会員ID、氏名、メールアドレス、電話番号が流出の可能性の対象である。住所、生年月日、クレジットカード情報、パスワード、購入履歴は流出していないことを確認している。

2026年の主なサイバー攻撃・情報漏えい事例

時期 組織(業種) 型 被害規模 出典
2026-10 株式会社物語コーポレーション(焼肉きんぐ公式アプリ) 外食 不正アクセス ユーザー登録数10,808,784件のうち10,788,963件の会員情報(会員番号、氏名(アプリ登録名)、メールアドレス、電話番号)が漏えいした。ログインパスワード、生年月日、性別、郵便番号、保有ポイントを含む店舗利用履歴は対象外で、決済情報は保持していない。
株式会社物語コーポレーション(焼肉きんぐ公式アプリ) の経緯とその後

2026年10月2日、『焼肉きんぐ』公式アプリの会員管理システムで第三者からの不正アクセスが確認された。通信遮断と防御措置を実施したが、10月3日に会員情報の漏えいを確認し、10月5日に公表した。原因および不正アクセスが可能となった経緯は調査中である。

防御措置を講じた上でアプリの提供を継続し、同社の他ブランドの公式アプリにも同様の措置を講じた。個人情報保護委員会への報告と警察への被害届の提出を進めているとした。公表時点で漏えい情報の公開・不正利用は確認されていない。

2026-10 GMOリサーチ&AI株式会社(infoQ) マーケティングリサーチ 不正アクセス 最大948,498件(同社が保有する全件)の会員情報(氏名、フリガナ、性別、生年月日、メールアドレス、住所、電話番号、暗号化されたパスワード、会員ID、ニックネーム、保有ポイント数、利用状況)が外部に持ち出されたことを確認した。ポイントが本人の意思によらずAmazonギフトコードに不正交換された被害が611件・2,869,500円確認された。
GMOリサーチ&AI株式会社(infoQ) の経緯とその後

2026年10月2日以降、アンケートサイト「infoQ」で使用していたソフトウェアの脆弱性を第三者が悪用して侵入した。10月3日午前に会員からの問い合わせで判明し、同日サービスを停止して外部からのアクセスを遮断した。10月5日に公表した。

不正交換されたポイントは同社が全額補填するとした。個人情報保護委員会へ報告し、対象会員には10月5日から順次メールで個別に連絡するとした。クレジットカード情報とマイナンバーは対象外である。

2026-10 大和証券株式会社 証券 サプライチェーン 約11万名の顧客の氏名、メールアドレス、口座番号等が漏洩した可能性がある。個人を特定できる情報の無い問い合わせ等を合算すると約22万件である。
大和証券株式会社 の経緯とその後

問い合わせ管理等に利用していた委託先の株式会社スカラコミュニケーションズのサーバーに、2026年10月2日20時33分頃から10月3日8時1分頃まで不正アクセスがあった。大和証券は10月3日に同社から報告を受け、10月5日に公表した。大和証券のシステムへの不正アクセスは確認されていない。

対象顧客に10月5日からお知らせBOXで個別に連絡し、専用ダイヤルを設置した。公表時点で本件に起因する不正取引やインターネット上への公開・拡散は確認されていない。既存委託先の点検を進め、委託先管理の強化策を決定するとしている。

2026-10 大阪公立大学(公立大学法人大阪) 教育 ランサムウェア 情報基盤システムの障害が全キャンパスに及び、ネットワーク、学内メール、ポータルサイト、教務系システムなどが停止した。10月8日まで全授業を休講とした。サーバー約500台の停止と、在学生・卒業生ら少なくとも約13万人分の個人情報流出の恐れ(報道ベース)。
大阪公立大学(公立大学法人大阪) の経緯とその後

2026年10月2日未明、大阪公立大学の情報基盤システムで大規模な障害が発生し、大学は同日第1報・第2報を公表した。大学は10月5日の記者会見で、ランサムウェアによるサイバー攻撃を受けたとの見方を説明した(報道ベース)。大学の第2報(10月5日更新)では原因は調査中としている。

公式サイトの復旧まで臨時お知らせサイトで情報を発信している。10月9日以降に対面授業を再開する予定で、オンライン授業の再開時期は復旧状況を踏まえ判断するとした。附属病院と獣医臨床センターは通常どおり運営している。

2026-10 株式会社ミスターマックス 小売 不正アクセス MrMaxアプリ会員およびオンラインストア会員の最大1,735,154人(2026年10月3日時点の会員)の会員ID、氏名、メールアドレス、電話番号が流出の可能性の対象である。住所、生年月日、クレジットカード情報、パスワード、購入履歴は流出していないことを確認している。
株式会社ミスターマックス の経緯とその後

2026年10月3日夕方、MrMaxアプリとオンラインストアのサーバーへの不審なアクセスを確認し、サービスを一時停止して同日中に外部からのアクセスを遮断した。第三者が本サービスを構成するソフトウェアの機能を不正に利用してサーバーに侵入し、会員の個人情報の一部が流出したことが判明した。10月6日に公表した。

個人情報保護委員会へ報告し、警察に相談した。外部の専門機関の協力を得て詳細な調査を進め、対象者にメールで個別に連絡するとした。公表時点で流出情報の悪用は確認されていない。

2026-09 第一生命保険株式会社(株式会社第一ライフグループ) 保険 不正アクセス 約12万名(従業員約5万名、退職者約7万名)の従業員番号、氏名、住所、電話番号、性別、所属、職位(資格)、職務、管理職上司氏名が閲覧され外部へ流出した可能性がある。退職者は内勤職員が1967年以降、営業職員が2017年以降の退職者が対象である。
第一生命保険株式会社(株式会社第一ライフグループ) の経緯とその後

2026年9月24日、第一ライフグループと第一生命が利用する従業員向け人事システムへの不正アクセスを検知した。同システムに保存されていた両社の従業員と退職者の個人情報が第三者に閲覧され、外部へ流出した可能性があることを確認し、10月2日に公表した。原因は第三者による不正アクセスとしている。

公表時点で顧客情報への不正アクセスは確認されておらず、退職者に関する二次被害も確認されていない。退職者向けに問い合わせフォームと人事部の電話窓口を設けた。

2026-09 パーク24株式会社(タイムズカー) カーシェア・駐車場 不正アクセス 約660万アカウントの会員情報(氏名、住所、生年月日、電話番号、メールアドレス、運転免許情報、本人確認書類画像、復元できない形式のパスワード、連携サービスID等)が第三者に取得されたことを確認した。うち約160万件で運転免許証画像などの本人確認書類が漏えいした(第3報)。
パーク24株式会社(タイムズカー) の経緯とその後

2026年9月25日9時07分、タイムズカーWebシステムへの不正アクセスを検知し、同日第1報を公表した。9月26日7時25分までに不正アクセス経路の遮断を完了した。9月28日の第2報で約660万アカウントの情報が取得されたことを公表した。詳細な原因は調査中である。

フォレンジック調査を実施し、個人情報保護委員会と警察へ報告した。9月29日から対象者へメールで個別通知を始め、24時間対応の窓口を設けた。クレジットカード情報は漏えいしておらず、公表時点で情報の公開拡散や不正利用は確認されていない。

2026-09 京王電鉄株式会社 鉄道 ランサムウェア グループのサーバーがランサムウェア攻撃を受け、一部グループ会社の営業システムに障害が生じた。京王ストアの決済、京王プレッソインの新規予約受付などに影響した(各社の公表による)。鉄道運行への影響はない。
京王電鉄株式会社 の経緯とその後

2026年9月26日未明、京王電鉄グループのサーバーに対するランサムウェアによる攻撃を確認し、同日公表した。ネットワーク遮断措置を講じ、外部専門家の協力を得て攻撃経路と被害の調査を開始した。

警察へ通報した。公表時点で情報漏えいの事実は確認されていないが、機密事項や顧客情報の流出を含めた影響範囲を調査中としている。

2026-09 株式会社Helpfeel(Gyazo) IT・クラウド 不正アクセス ユーザーに関するデータ約2,362万件が流出した。うち約562万件はメールアドレスを登録したユーザー、約1,801万件はメールアドレスを登録していない匿名ユーザーの分で、項目はパスワードハッシュ値、ユーザーID、セッションID、SNS連携トークン等である。画像メタデータは約4.9億件と、条件付きで取得された約240万件に加え、第二報で削除済み画像のメタデータ約1.74億件の流出が判明した。決済情報の流出はない。
株式会社Helpfeel(Gyazo) の経緯とその後

2026年9月11日、画像共有サービス「Gyazo」の画像アップロードサーバーの脆弱性を悪用した不正アクセスが発生し、第三者がシステム上で任意のコマンドを実行可能な状態だった。同日夜間に検知し、9月14日に情報流出を確認して9月16日に公表した。9月25日の第二報で削除済み画像のメタデータの流出を追加公表した。

脆弱性を修正して侵入経路を遮断し、画像配信を停止してフォレンジック調査を実施した。個人情報保護委員会、総務省、国外のデータ保護当局へ報告した。9月27日にサービスを再開し、再開時は画像の配信を停止した状態とし、利用者が配信を再開する仕組みにした。

2026-09 株式会社セイコーマート(セイコーマートアプリ) 小売(コンビニ) 不正アクセス セイコーマートアプリに登録したことがあるセイコーマートクラブ会員574,647人分(第四報)の姓名、性別、生年月日、住所、電話番号、メールアドレス、クラブカードの入会・退会年月日が対象である。第三報では572,022人分(アプリ会員の49%)が閲覧されたことを確認したとしていた。パスワードと購買履歴は漏洩していない。
株式会社セイコーマート(セイコーマートアプリ) の経緯とその後

2026年9月24日22時~23時にクラブカードの不正な退会処理が1件行われ、9月28日17時過ぎに会員サーバーへの不正アクセスの可能性が判明した。アプリのサーバーを経由して会員情報を保有するサーバーに第三者が不正にアクセスしていた。9月29日に第一報を公表した。

9月28日20時に当該サーバーへの接続を停止し、アプリ・WEBでの会員関連機能と公式通販を停止した。行政当局へ報告し、外部調査会社・警察と連携して調査しているが、手法の詳細は開示を控えるとした。10月5日の第四報で、アプリ・WEB上での新規入会や会員情報変更の機能を終了すると公表した。

2026-09 GMOグローバルサイン株式会社(GMOトラスト・ログイン) IT・クラウド 情報漏えい 2,007社・37,747人(いずれも暫定値)の情報が第三者に取得された。大多数はメールアドレスのみで、請求先情報には氏名・住所・電話番号が含まれる。パスワードと決済情報は含まれない。
GMOグローバルサイン株式会社(GMOトラスト・ログイン) の経緯とその後

2026年9月14日、外部のセキュリティ研究者から、GMOトラスト・ログインが利用するクラウドストレージ上のファイルが認証なしで閲覧できる状態にあると報告を受けた。ロゴ画像配信用の公開ストレージに非公開とすべき顧客情報を含むファイルを保管し、外部からのファイル一覧取得を許可する設定だったことが原因である。外部からの攻撃によるものではなく、9月16日に公表した。

9月14日中に外部からのアクセスを遮断し、全ストレージのアクセス設定を点検した。個人情報保護委員会へ報告し、対象者へ個別にメールで連絡した。外部のセキュリティ専門機関による設定診断と調査を実施している。

2026-09 スターツ出版株式会社(オズモール) 出版・メディア 不正アクセス オズモール会員および一部の退会者のメールアドレスと、一部の方の氏名・住所(都道府県まで)の最大442,779名分が漏えいした可能性がある(第2報)。第1報では最大447,610名分としていた。電話番号や番地を含む住所が閲覧された形跡は確認されておらず、クレジットカード情報は対象外である。
スターツ出版株式会社(オズモール) の経緯とその後

2026年9月26日、ウェブサイト「オズモール」に海外から大量の不正アクセスが発生していることを同社システム部門が検知し、該当ページへのアクセスを一時停止した。その後の調査で個人情報が閲覧された可能性を確認し、9月27日に公表した。10月1日の第2報で対象者数を精査した。

原因を特定して脆弱性への対策を実施し、改ざんが無いことを確認してサービスを再開した。9月28日に個人情報保護委員会へ報告し、対象者へメールで順次連絡している。公表時点で二次被害は確認されていない。

2026-09 東京地下鉄株式会社(メトポ) 鉄道 不正アクセス メトポ会員のメールアドレス約59,000件が閲覧または取得された可能性がある。対象は送信不能により配信を停止していたメールアドレスを格納したサーバーで、メールアドレス以外の会員情報は含まれていない。
東京地下鉄株式会社(メトポ) の経緯とその後

メトロポイントクラブ(メトポ)会員向けサービスで第三者による不正なアクセスが行われ、メールアドレスが閲覧または取得された可能性があることが判明し、東京地下鉄は2026年9月27日に公表した。9月20日にメール配信サービスで不具合が発生し、調査中の9月25日に通常と異なる利用記録を発見した(報道ベース)。原因の詳細は調査中である。

不正アクセスの被疑箇所を特定し、防止策を実施した。対象者には事務局からメールで連絡し、別途の手続きや外部サイトへの遷移は求めないとして不審なメールへの注意を呼びかけた。

2026-09 株式会社ファインズ IT・SaaS 不正アクセス 予約システムの予約者情報(氏名、電話番号、メールアドレス、予約店舗・メニュー・日時等)1,536,322件が対象である。
株式会社ファインズ の経緯とその後

2026年9月22日、株式会社ファインズの予約システムで異常を検知し、調査の結果、第三者による不正アクセスを確認した。直ちにアクセス遮断等の緊急措置を実施し、9月25日に速報として公表した。原因は調査中である。

弁護士と連携して調査を進め、関係機関へ報告する予定としている。セキュリティ強化を進めるとした。

2026-08 さくらインターネット株式会社 IT・クラウド 不正アクセス 販売管理システムの会員情報最大1,360,563アカウント(会員ID、会社名、部署名、住所、氏名、電話番号、メールアドレス、生年月日、性別、FAX番号、契約サービス、契約期間、請求金額)が閲覧・取得された可能性がある。うち30アカウントはハッシュ化パスワードも対象である。レンタルサーバ側で情報を閲覧・取得された可能性がある対象は、第一報の583アカウントから951アカウントに改訂された。
さくらインターネット株式会社 の経緯とその後

2026年8月9日に「さくらのレンタルサーバ」のメンテナンス用サーバーで異常を検知し、調査の過程で顧客の契約情報を管理する販売管理システムへの不正アクセスも判明し、8月19日に公表した。9月10日の第三報で、販売管理システムへの不正アクセスが2023年4月から2026年3月まで続いていたことを公表した。2つの事象の関連を示す明確な証拠は確認されていない。

認証情報の無効化、マルウェア除去、外部専門家によるフォレンジック調査を実施し、対象者へ個別に通知した。一部サーバ・VPSの初期パスワードが、販売管理システムにハッシュ化されないまま保存されていたことも判明した。外部への持ち出しを裏付ける明確な証拠や二次被害は確認されていないとし、レンタルサーバの全サーバーの再構築と定期的な外部監査を今後実施する施策とした。

2026-08 株式会社イエローハット 小売(カー用品) 不正アクセス 「イエローハットWEB作業予約システム」の会員最大1,801,499名の氏名、電話番号、メールアドレス、会員番号が漏えいした可能性がある。パスワードと車両情報は同システムで保持していない。
株式会社イエローハット の経緯とその後

2026年8月18日朝、イエローハットWEB作業予約システムへの不正プログラムによる攻撃を検知し、外部接続を遮断してシステムを停止した。調査の結果、会員情報が漏えいした可能性が判明し、8月28日に公表した。グループ他社とは異なるシステムであり、他ブランドの顧客への影響はないとしている。

個人情報保護委員会へ報告し、警察に相談した。対象会員には電子メール、SMS、電話、書面で連絡するとし、専用の相談窓口を設けた。新たな事実が判明すればホームページで案内するとしている。

2026-07 株式会社ニチレイ 食品・物流 不正アクセス 漏えいが確認された個人情報は3区分あわせて53,866件(配送先3,308件、取引先役職員6,849件、グループ従業員・家族・求職者43,709件)。システム遮断により冷蔵倉庫の入出庫業務と冷凍食品の出荷業務が停止した。
株式会社ニチレイ の経緯とその後

2026年7月13日、ニチレイで不正アクセスによるシステム障害が発生し、グループのシステムを遮断した。7月15日の第2報でサーバがサイバー攻撃を受けたことを確認したと公表し、攻撃の詳細は開示を差し控えるとした。9月18日の第7報で、被害サーバに保管されていた個人情報の漏えいを確認したと公表した。

7月17日から業務を順次再開し、7月24日に全拠点で通常稼働に移行した。個人情報保護委員会には7月15日に漏えいの可能性がある事案として報告し、9月11日に漏えいの確認を報告した。対象者へ順次個別に通知している。第7報時点で不正利用等の二次被害は確認されていない。

2026-07 株式会社ムラウチドットコム 小売(EC) 不正アクセス 漏えいした対象者は7,716,811件。項目は氏名・住所・電話番号・メールアドレス・生年月日・性別で、クレジットカード情報とパスワードは含まれない。
株式会社ムラウチドットコム の経緯とその後

2026年7月15日未明に社内システムで障害が発生し、7月16日の復旧作業中に第三者による不正アクセスの痕跡を確認した。7月24日の第一報で個人情報の漏えいの痕跡を公表した。9月15日の第二報で、Webシステムの一部の脆弱性を起点に複数のシステムへ不正アクセスされ、個人情報が外部へ持ち出された事実を確認したと公表した。

7月20日に個人情報保護委員会へ速報、7月23日に警察へ被害相談し、9月14日に確報を提出した。9月15日から対象者への個別通知メールを順次送信している。本店は営業を継続している。

2026-07 日本交通株式会社 運輸(タクシー・ハイヤー) 不正アクセス 件数は公表されていない。ハイヤーWEB受注・予約管理システム、電話によるタクシー配車サービス、一部の社内向けシステム、陣痛タクシーのWebフォーム登録が停止した。
日本交通株式会社 の経緯とその後

2026年7月11日未明、日本交通の社内システムが外部からの不正アクセス(マルウェア感染)を受け、被害拡大防止のためシステムを遮断した。7月13日に公表した。8月19日の第4報で、保有していたファイルの一部が外部に流出していることが判明したと公表した。

外部専門機関と連携して調査を継続しており、情報の漏えいが確認された場合は該当者に通知するとしている。セキュリティ診断と再発防止策の検証を経て、2026年10月6日11時から電話によるタクシー配車サービスと陣痛タクシーのWebフォーム登録を再開する予定と10月5日に公表した。

2026-06 アフラック生命保険株式会社 保険 不正アクセス 顧客約440万人(第一報は約438万人)、うち保険料振替口座情報を含む顧客約22万人(第一報は約23万人)と代理店約4万店の情報が漏えいした。
アフラック生命保険株式会社 の経緯とその後

2026年6月25日、契約者専用サイト「アフラック よりそうネット」と代理店が使う「オンライン相談」のシステムが第三者による不正アクセスを受け、顧客・代理店の個人情報を含む情報が不正に閲覧・漏えいしたことが判明し、関連システムを停止した。6月30日の公表時は最初の不正アクセスを6月15日としていたが、7月13日の第二報で情報漏えいが最初に発生したのは6月10日と訂正した。7月31日の調査結果で、アクセスとデータ照会の手口に対する制御が不十分だったことを原因とした。

6月30日に金融庁から保険業法および個人情報保護法に基づく報告徴求命令を受け、7月31日に調査結果と再発防止策を報告した。対象顧客への文書は7月10日から発送し7月30日に完了した。役員4名が報酬の一部を自主返納した。「アフラック よりそうネット」は9月28日に一部の手続きを除いて再開した。

2026-06 デジタル庁(ガバメントソリューションサービス) 行政 不正アクセス 漏えいした可能性がある個人情報は約24.6万件(GSS利用機関の職員・公務員等約18.9万件、業務に携わった事業者・個人約5.7万件)。マイナンバー、金融機関口座情報、年金番号は含まれない。一般の方の個人情報は含まれない。
デジタル庁(ガバメントソリューションサービス) の経緯とその後

2026年6月25日、デジタル庁が運用するGSSで、保守運用担当者のアカウントを利用したサーバ上の大量のファイルへのアクセスを検知した。7月9日、第三者がネットワーク接続機器(VPN)の脆弱性を利用してシステムに侵入していたことが判明し、同日アカウントを停止して侵害された機器と外部との通信を遮断した。9月11日に公表した。

7月15日に個人情報保護委員会へ報告した。対象者へ順次個別に連絡し、脆弱性管理方法の見直しや外部からの接続方法の改善を進めるとしている。Q&Aでは、悪用された脆弱性は当初CVSS評価がMediumで、攻撃確認前に公表されていたがパッチ適用前に悪用されたと説明している。

2026-05 株式会社i-plug(OfferBox) 人材サービス 情報漏えい 理論上の最大値で314,009人(同時期の検索対象学生総数)の氏名とメールアドレスが通信データに含まれていた。氏名は通常の画面では非表示で、開発者ツールを使用した場合のみ文字コード形式で表示される状態だった。
株式会社i-plug(OfferBox) の経緯とその後

新卒向けオファー型就活サービス「OfferBox」で、システムの設定不備により2026年5月12日から8月28日まで学生の個人情報が通信データに含まれていた。機能リリース時に画面表示の確認のみを行い、通信データの内容を確認していなかったことが原因である。外部からの攻撃によるものではない。i-plugは10月5日に公表した。

発覚後に設定を見直して不備を解消し、全通信内容を確認して同様の事象がないことを確認した。対象学生へ個別に通知し、外部専門機関による脆弱性診断を実施した。

2026-05 KDDI株式会社(ISP事業者向けメールシステム) 通信 サプライチェーン 6月23日公表時はメールアドレス・パスワード最大1,422万件。7月6日公表(7月21日訂正)で漏えいが確認されたのはメールアドレス12,231,954名、パスワード7,616,173名(内数)。対象ISP事業者は6社。
KDDI株式会社(ISP事業者向けメールシステム) の経緯とその後

KDDIがISP事業者向けに提供するメールシステムが、導入していた第三者製ソフトウェアの脆弱性を悪用され、一部のISP事業者で2026年5月16日から不正アクセスが発生していた。KDDIは6月17日に不正アクセスを確認し、同日システムを改修した。対象はSTNet、KDDIウェブコミュニケーションズ、JCOM、中部テレコミュニケーション、ニフティ、ビッグローブの6社のメールサービスである。

総務省は6月24日に電気通信事業法に基づく報告を求め、KDDIは7月6日に報告書を提出した。ISP事業者と連携してパスワード変更・強制変更を進め、外部との通信を制御する全サーバーへのEDR導入などを実施した。総務省は7月29日に通信の秘密の漏えいと認定して文書で指導し、個人情報保護委員会は8月19日にKDDIと一部のプロバイダを指導した。

2026-05 株式会社Eストアー(ショップサーブ) IT・クラウド(EC構築) サプライチェーン 購入者情報の公表件数は延べ8,853,839件(同一人物の重複を含む可能性あり)。会員ID・パスワード(暗号化)、カード名義・番号の一部(先頭6桁・下4桁)・有効期限、店舗の管理画面・メール・FTPのID・パスワード、振込先口座情報も漏えいした。
株式会社Eストアー(ショップサーブ) の経緯とその後

2026年5月21日から8月1日にかけて、外部の第三者がショップサーブのサーバー上で不正なプログラムを実行し、購入者情報を外部へ送信した。Eストアーは8月1日に公表し、8月2日の第2報で対象期間と漏えい項目を拡大した。原因はショップサーブのサーバーへの不正アクセスとし、詳細は調査中としている。

攻撃元からの通信を遮断し、個人情報保護委員会へ報告するとした。購入者・店舗にパスワード変更を求めている。ショップサーブ利用店舗が自社顧客への影響を相次いで公表した。

2026-04 株式会社2りんかんイエローハット 小売(バイク用品) 不正アクセス 6月19日の最終報で3,179,454名分の会員データが取得されたと特定した(5月1日の第二報では最大3,455,754名分)。クレジットカード情報は含まれない。
株式会社2りんかんイエローハット の経緯とその後

2026年4月23日、2りんかんイエローハットは会員専用サーバーが第三者による不正アクセスを受け、2りんかんアプリ利用者などの個人情報が漏えいした可能性があると公表した。6月19日の最終報で、アプリの仕組み(API)を悪用した不正アクセスにより会員データが取得されたと特定した。漏えい項目は氏名、住所、電話番号、生年月日、性別、メールアドレス、会員番号、アプリユーザーID・パスワード、ポイント残高、車両情報である。

対象者への個別連絡を完了し、個人情報保護委員会へ確報を提出し、警察へ被害申告した。2りんかんアプリは利用を制限し、システムを再構築して2026年10月を目途に再開するとしている。

2026-04 株式会社いえらぶGROUP(いえらぶCLOUD) IT・クラウド(不動産向けSaaS) サプライチェーン 件数はいえらぶGROUPの公表資料に記載が無い。氏名、メールアドレス、電話番号、住所、希望物件条件など、物件探しをした個人と不動産会社とのやり取り履歴の一部が流出した可能性がある。
株式会社いえらぶGROUP(いえらぶCLOUD) の経緯とその後

2026年4月5日、悪意ある第三者によるシステムへの不正アクセスとシステムの脆弱性が発端となり、いえらぶCLOUDからデータ流出が発生した。4月6日に異常アクセスを検知して遮断し、4月8日に公表した。4月30日の第二報で、攻撃者がインフォスティーラー等で利用企業のアカウント情報を窃取していた可能性が高いとした。

4月8日に個人情報保護委員会と警察へ報告した。脆弱性の根本修正、多要素認証の導入、IP制限機能の無償化などを再発防止策として挙げている。利用する不動産会社が自社顧客への影響を相次いで公表した。

2026-04 株式会社CAMPFIRE IT・クラウドファンディング 不正アクセス 漏えいのおそれがある対象者はユニーク225,846件。4月24日公表の内訳では、口座情報を含むものがプロジェクトオーナー等66,013件、支援者16,452件。クレジットカード情報は含まれない。
株式会社CAMPFIRE の経緯とその後

2026年4月2日、CAMPFIREのシステム管理用GitHubアカウントが第三者による不正アクセスを受けた。従業員のGitHub認証情報が個人開発用サーバーに意図せずアップロードされて不正利用され、攻撃者はGitHub上の情報から社内業務用クラウド環境の認証情報を取得し、4月20日に同環境への不正アクセスが検知された。4月24日に個人情報漏えいの可能性を公表した。

4月28日に専用窓口を設置し、個人情報保護委員会への報告と警察への相談を行った。5月30日に完了したフォレンジック調査では、個人情報を含むデータファイルの外部転送の痕跡は確認されなかったが、ログが無い領域があるため閲覧の可能性は否定できないとした。認証情報管理や権限設計の見直しなどの再発防止策を6月2日に公表した。

2026-04 株式会社YCC情報システム IT・システム開発 ランサムウェア 取引先から受託・保管していた情報を保存したファイルサーバーが暗号化された。山形市分の通知対象は人事給与システム6,167人、健康情報システム31,766人、児童相談システム2,185人。
株式会社YCC情報システム の経緯とその後

2026年4月2日早朝、YCC情報システムのファイルサーバーがランサムウェア攻撃を受け、ファイルが暗号化され脅迫文が残された。5月20日の第五報で、ネットワーク機器の管理者アカウントの認証情報が推測または取得され、内部ネットワークに侵入されたと推定されると公表した。サーバーには委託元の自治体などの個人情報が保管されており、山形市などが漏えいのおそれを公表した。

外部専門機関の調査では、情報が外部に送信された明確な痕跡や犯行声明・リーク情報は確認されなかったが、漏えいの可能性は否定できないとした。山形市は5月20日と7月29日に対象者へ通知し、YCCに原因究明と再発防止策の報告を求めた。

2026-04 東京海上日動火災保険株式会社・三井住友海上火災保険株式会社・あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 保険 情報漏えい 持ち出しは1,000件超・延べ約2万人分とされる(報道ベース)。3社の公表資料には件数の記載が無い。
東京海上日動火災保険株式会社・三井住友海上火災保険株式会社・あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 の経緯とその後

損害保険大手3社からトヨタ自動車に出向していた社員が、同社の保有する情報を出向元へ持ち出していたとされる事案である。東京海上日動は情報の漏えい、三井住友海上は漏えい(おそれを含む)、あいおいニッセイ同和は出向元社内への不適切な提供(おそれを含む)と公表している。2026年4月22日に報道され、三井住友海上とあいおいニッセイ同和は4月24日、東京海上日動は4月27日に事案を公表した。東京海上日動は行為の発生時期を2016年3月から2024年10月までとしている。

3社とも調査を継続するとしている。東京海上日動とあいおいニッセイ同和は、公表時点で取得情報の外部流出や不正利用は確認されていないとした。あいおいニッセイ同和は、トヨタおよび関連会社への出向者は全員帰任済みとした。

2026-03 株式会社メディカ出版 出版(医療・看護) ランサムウェア 漏えいのおそれがある個人情報は合計641,000人(重複を含む可能性あり)。第3報時点の77.2万件を精査した値。
株式会社メディカ出版 の経緯とその後

2026年3月13日、メディカ出版でランサムウェアによる不正アクセス被害が発生し、サーバーのファイルが暗号化された。5月13日に公表したフォレンジック調査結果で、第三者が正規のアカウント情報を用いて社内ネットワークに侵入したことが起点と確認した。認証情報の漏洩経路は特定に至っていない。

5月11日に個人情報保護委員会へ確報を提出した。外部持ち出しを直接示す確定的な証拠は確認されていないが、可能性を否定できないとして「漏えいのおそれ」として対応している。認証基盤の強化などの再発防止策を2026年9月末までに実施するとした。

2026-02 株式会社穴吹ハウジングサービス 不動産管理 ランサムウェア 外部に漏えいした可能性のある個人情報は207,773件で確定した(それ以前は最大約49万6千件と報告)。
株式会社穴吹ハウジングサービス の経緯とその後

2026年2月3日午前5時28分、穴吹ハウジングサービスは一部サーバーでランサムウェアによる被害の発生を確認し、システムの隔離とネットワーク遮断を行った。調査で、グループ会社のネットワーク機器の脆弱性を突かれてランサムウェアが侵入し、その後の横展開を許したことが原因と判明した。5月21日の第6報で漏えい件数を確定した。

対象者へ個別に連絡し、個人情報保護委員会や国土交通省の地方整備局などへ報告した。従来ネットワークの全面停止、PC全台入れ替え、ゼロトラスト(SASE)への移行などを再発防止策とした。第6報時点で二次被害は確認されていない。

2026-01 楽天モバイル株式会社(楽天ドライブ) クラウドストレージ 不正アクセス 15,382アカウント分の『楽天ドライブ』上に保存されたデータ(写真・文書等を含む)が取得・閲覧されたことを確認した。このほか2026年8月27日に、687アカウントのアカウント名、ディスプレイネーム、プロフィール用画像URLと、313アカウントのアカウント名、ディスプレイネーム、暗号化されたパスワード等が取得・閲覧された。
楽天モバイル株式会社(楽天ドライブ) の経緯とその後

第三者が『楽天ドライブ』で使用する一部システムの管理用アカウントの認証情報を不正に取得し、システムにアクセスした。保存データの取得・閲覧は2026年1月29日から9月17日まで続いた。10月6日に公表した。認証情報の取得経路と検知日は公表されていない。

不正アクセス経路を遮断して監視体制を強化し、アプリのダウンロードと新規アカウント発行を制限した。関係当局に報告し、対象者にメールなどで個別に通知するとした。公表時点で二次被害は確認されていない。

2025年の主なサイバー攻撃・情報漏えい事例

時期 組織(業種) 型 被害規模 出典
2025-11 学校法人東海大学 教育 サプライチェーン 漏えいの対象者は最大で延べ193,118人(学生76,314人、保護者45,810人、役員・教職員49,816人など)。ID・パスワードを含む。クレジットカード情報は含まれない。
学校法人東海大学 の経緯とその後

ネットワークシステムの保守・管理の委託先である株式会社東海ソフト開発のサーバーが不正アクセスを受け、2025年11月7日から8日にかけてランサムウェア被害が確認された。2025年11月14日に第1報を公表した。2026年2月18日の第2報で、委託先が運用ルールに反してデータを社内に持ち帰っていたため個人情報が委託先に存在し、漏えいしたと公表した。

文部科学省・個人情報保護委員会・厚生労働省へ報告し、統合ID管理システムのパスワードを一括リセットした。2026年2月17日から対象者へ郵送等で通知を開始した。大学側も委託先への個人情報の安全管理が徹底されていなかったとしている。

2025-10 九州旅客鉄道株式会社 鉄道 不正アクセス 漏えいした可能性のある従業員情報は14,638名分(グループ会社58社の在籍者・派遣スタッフ・退職者)。項目は氏名、会社付与のメールアドレス、PCログインID。
九州旅客鉄道株式会社 の経緯とその後

2025年10月17日、第三者によるJR九州グループ会社ネットワークへの不正アクセスがあり、セキュリティーツールで検知・防御した。その後の調査で、PCログイン情報等が漏えいした可能性があると判断した。2026年1月19日に公表した。

対象者へ個別に通知し、連絡がつかない人には公表をもって通知に代えた。個人情報保護委員会への報告を完了した。公表時点で従業員情報が漏えいした事実は確認されていない。

2025-10 アスクル株式会社 EC・物流 ランサムウェア ASKUL・ソロエルアリーナ・LOHACOの受注出荷が全面停止。無印良品・ロフト・そごう西武など受託先のネット販売にも波及し、Web注文は2025年12月第1週に再開予定と発表
アスクル株式会社 の経緯とその後

2025年10月19日にランサムウェアが起動し、10月22日にアスクルは受注・出荷の停止を発表した。ASKUL LOGISTが受託する物流業務も停止し、復旧の目途が示されない状態が続いた。

大阪・名古屋のDCから段階的に出荷を再開し、2025年11月28日に「ASKULのWeb注文を12月第1週中に再開予定」と発表。2025年12月12日にランサムウェア攻撃の影響調査結果と安全性強化に向けた取り組みを公表した。

2025-09 株式会社日本経済新聞社 報道・メディア 不正アクセス 流出した可能性のある情報は、Slackに登録されていた氏名・メールアドレス・チャット履歴など1万7368人分。
株式会社日本経済新聞社 の経緯とその後

日本経済新聞社が業務で利用するSlackに外部から不正なログインがあった。社員の個人保有のパソコンがウイルスに感染してSlackの認証情報が流出し、それを使って社員のアカウントに不正ログインしたとみられる。2025年9月に被害を把握し、11月4日に公表した。

パスワード変更などの対策をとった。報道目的の個人情報は報告義務の対象外だが、個人情報保護委員会に任意で報告した。取材先や取材に関する情報の漏洩は確認されていない。

2025-09 アサヒグループホールディングス株式会社 飲料 ランサムウェア 漏えいのおそれがある個人情報は152.5万件・11.4万件・10.7万件・16.8万件の4区分(2025年11月26日時点)、漏えいが確認された個人情報は5,117件と110,396件(2026年2月18日時点)。受注・出荷システム停止で2025年10-12月の累計売上金額は前年比7〜9割程度に落ち込んだ
アサヒグループホールディングス株式会社 の経緯とその後

2025年9月29日午前7時頃にシステム障害が発生し、暗号化されたファイルが確認された。障害発生の約10日前に攻撃者が拠点のネットワーク機器を経由して侵入し、主要データセンターでパスワードの脆弱性を突いて管理者権限を奪取したうえ、9月29日にランサムウェアを一斉実行した。

発生当日にネットワークを遮断しデータセンターを隔離。EOSによる受注はアサヒビール・アサヒ飲料が2025年12月3日、アサヒグループ食品が12月2日に再開し、配送リードタイムも2026年2月までに通常化した。再発防止策としてリモートアクセスVPN装置の全面廃止、ゼロトラストモデル端末への完全移行、全端末のEDR設定強化、ペネトレーションテストの継続実施などを公表した。

2024年の主なサイバー攻撃・情報漏えい事例

時期 組織(業種) 型 被害規模 出典
2024-10 カシオ計算機株式会社 電機 ランサムウェア 顧客・従業員・取引先の合計 8,478名の情報が流出した懸念。社内システムが一時使用不能
カシオ計算機株式会社 の経緯とその後

2024年10月5日、カシオ計算機のサーバーが海外から不正アクセスを受け、ランサムウェア攻撃によりシステムが使用不能となった。流出が懸念されるデータには氏名・メールアドレス・電話番号・会社名・住所・人事情報のほか、取引先との契約書や会議資料などの内部資料が含まれる。

10月11日に第一報、2025年1月7日に調査結果を公表。原因はフィッシングメール対策および海外拠点を含むグローバルなネットワークセキュリティ体制の一部不備とした。クレジットカード情報の流出は確認されていない。

2024-06 株式会社KADOKAWA 出版 ランサムウェア 個人情報 25万4,241人分が漏えい。ニコニコ動画等のサービスが停止し、ほぼ復旧まで約4カ月(報道ベース)
株式会社KADOKAWA の経緯とその後

2024年6月8日未明、KADOKAWAグループのデータセンター内サーバーがランサムウェアを含むサイバー攻撃を受け、ニコニコ動画を中心とする複数サービスが停止した。外部専門企業の調査では、フィッシング等で窃取された従業員アカウント情報による社内ネットワーク侵入が根本原因と推定されている。

2024年8月5日に漏えい規模を25万4,241人分と初めて公表し、対象は取引先・元従業員・面接者・角川ドワンゴ学園関係者等に及んだ。ニコニコ動画は暫定版を経て段階的に復旧した。

2024-05 株式会社イセトー 印刷・BPO サプライチェーン 委託元の自治体・企業の顧客情報が流出。イセトー自身は総件数を公表しておらず、豊田市 14万8,620人など委託元各社が個別に公表している(公表主体が異なるため統一的な総計値は不明)
株式会社イセトー の経緯とその後

2024年5月26日、情報処理センターおよび全国営業拠点の端末・サーバーがランサムウェアで暗号化される不正アクセスを受けた。6月18日に攻撃者グループのリークサイトへダウンロード用URLが掲載され、公開された情報に委託元顧客の個人情報が含まれていることが判明した。

2024年10月4日にフォレンジック調査完了を公表。原因はVPN経由の侵入に加え、取り扱い禁止サーバーへの便宜的なデータ保管と業務終了後の削除漏れとした。再発防止策としてVPN廃止・認証強化・管理区域外へのデータ移送禁止・監査徹底・社員教育を掲げた。

2024-04 HOYA株式会社 精密機器 ランサムウェア 生産ラインと受注システムが停止しメガネレンズの納期遅延が業界に波及。個人情報は約1,000名・約500名・約2,000名・約3,000名の4区分(合計約6,500名)が流出
HOYA株式会社 の経緯とその後

2024年3月30日、HOYAグループ本社および複数事業部門のシステムがサイバー攻撃を受け、システム障害が発生した。PENTAXライフケア事業部(内視鏡)とメディカル(眼内レンズ)事業部の一部システムに保管されていた個人情報が外部へ漏洩した。

2024年4月23日に生産・供給はおおむね正常化したと発表。2025年4月に個人情報の外部流出を正式公表し、個人情報保護委員会へ報告した。再発防止としてネットワーク遮断手順の整備、セキュリティ対策ソフト導入、パスワード強化、監視体制強化を実施。

2023年の主なサイバー攻撃・情報漏えい事例

時期 組織(業種) 型 被害規模 出典
2023-11 LINEヤフー株式会社 IT サプライチェーン 漏えいまたはそのおそれは合計約52万人分(51万9,506人分。LINEユーザー 30万2,980人分、取引先 8万6,211人分、従業者等 13万315人分。初報の約44万件から2024年2月14日の更新で確定)
LINEヤフー株式会社 の経緯とその後

LINEヤフーと韓国NAVER Cloudの双方から委託を受けている企業の従業員PCがマルウェアに感染し、NAVER Cloudのシステムを経由して2023年10月9日にLINEヤフーのシステムへ不正アクセスが行われた。10月17日に不審なアクセスを検知し、10月27日に外部からの不正アクセスと判定した。

2023年11月27日に公表し、2024年2月14日に更新。口座情報・クレジットカード情報・トーク内容は含まれないとした。委託先2社のアカウント経由の従業者情報漏えいも併せて公表され、システム分離を含む再発防止が進められた。

2023-10 NTTビジネスソリューションズ株式会社(NTT西日本子会社) 通信 情報漏えい 顧客情報 928万件、クライアント 69社分が流出(2023年10月17日公表時は約900万件・59社、その後の調査で増加)
NTTビジネスソリューションズ株式会社(NTT西日本子会社) の経緯とその後

NTTマーケティングアクトProCXのコールセンターシステムの運用保守を担っていた元派遣社員が、管理者アカウントを悪用してサーバー上の顧客情報を不正に持ち出し、第三者に流出させていた。持ち出しは2013年7月頃から約10年間続いていたと推定されている。

2023年12月19日に続報として件数を928万件・69クライアントへ修正。2024年2月にも追加のお詫びとお知らせを公表し、業務委託先の権限管理と持ち出し対策の見直しが進められた。

2023-07 名古屋港運協会(名古屋港統一ターミナルシステム NUTS) 物流 ランサムウェア NUTSの全サーバーが暗号化。7月4日6時30分頃の障害発生から全作業再開の7月6日18時15分まで約2日半コンテナ搬出入が停止
名古屋港運協会(名古屋港統一ターミナルシステム NUTS) の経緯とその後

2023年7月4日、名古屋港のコンテナターミナルを統括するNUTSがランサムウェア感染によりシステム障害を起こし、データセンター内の全サーバーが暗号化された。リモート接続機器の脆弱性を突いた不正アクセスを受けたとみられる。

7月6日18時15分に全作業を再開。名古屋港運協会・名古屋コンテナー委員会・ターミナル部会が7月26日に経緯と今後の対応を報告した。

2022年の主なサイバー攻撃・情報漏えい事例

時期 組織(業種) 型 被害規模 出典
2022-10 地方独立行政法人大阪府立病院機構 大阪急性期・総合医療センター 医療 ランサムウェア 電子カルテが暗号化され外来診療・手術を停止。基幹システムサーバ再稼働まで43日、全診療機能の復旧まで73日。調査・復旧費用は数億円、診療制限に伴う逸失利益は十数億円以上の見込み
地方独立行政法人大阪府立病院機構 大阪急性期・総合医療センター の経緯とその後

2022年10月31日未明、電子カルテシステムがランサムウェアに感染し、緊急以外の手術と外来診療の停止に追い込まれた。侵入経路は給食事業者側のリモート保守用VPN機器で、脆弱性が放置されていた。

2023年3月28日に情報セキュリティインシデント調査委員会が75ページの調査報告書と概要版を公開し、全ユーザーへの管理者権限付与や共通IDパスワードなど体制の不備を指摘した。2024年にはNEC等3社から解決金10億円を受け取る形で和解したと報じられている。

2022-03 森永製菓株式会社 食品 不正アクセス 通販「森永ダイレクトストア(旧:天使の健康)」利用者 164万8,922人分の個人情報が外部流出した可能性
森永製菓株式会社 の経緯とその後

2022年3月13日深夜に複数サーバーへの不正アクセスの痕跡を発見し、翌14日に対策本部を設置して調査を開始した。2018年5月1日〜2022年3月13日に同ストアを利用した顧客の氏名・住所・電話番号・生年月日・性別・メールアドレス・購入履歴が流出した可能性がある。

2022年3月22日に公表。クレジットカード情報は含まれず、個人情報の不正利用も確認されていないとした。改正個人情報保護法の対応事例としても取り上げられた。

2022-03 株式会社デンソー 自動車部品 ランサムウェア ドイツグループ会社から1.4TB・15万7千件超のデータが窃取されたと攻撃者が主張(報道ベース)。生産活動への支障はなし
株式会社デンソー の経緯とその後

2022年3月10日、ドイツのグループ会社デンソー・オートモーティブ・ドイツのネットワークが第三者による不正アクセスを受けた。攻撃者グループ「Pandora」がダークウェブ上で犯行を主張し、設計図や発注書の画像などを窃取したとした。

不正アクセスを受けた機器のネットワーク接続を速やかに遮断し、他拠点への影響がないことを確認。現地の捜査機関へ被害を申告し、捜査機関やセキュリティ専門機関と連携して対応した。生産活動は通常どおり継続した。

2021年の主なサイバー攻撃・情報漏えい事例

時期 組織(業種) 型 被害規模 出典
2021-10 徳島県つるぎ町立半田病院 医療 ランサムウェア 電子カルテを含む院内システムが暗号化。2021年10月31日発生から2022年1月4日の通常診療再開まで約2カ月。被害総額は2億数千万円とされる(病院側の講演・報道ベース)
徳島県つるぎ町立半田病院 の経緯とその後

2021年10月31日未明、院内の複数プリンターが攻撃者の犯行声明を一斉に印刷し、電子カルテ等がランサムウェア(LockBit 2.0)で暗号化された。新規患者の受け入れ停止など診療に大きな支障が生じた。

有識者会議を設置し、2022年6月16日に調査報告書を病院サイトで一般公開。技術編と情報システムセキュリティ管理ガイドラインを併せて公開し、ベンダーとの交渉指針まで示した点が特徴。

2021-07 株式会社ニップン 食品 ランサムウェア 大部分のサーバーと一部端末が同時多発的に暗号化。国内グループ会社11社の販売管理システムと26社の財務会計システムに波及し、2021年4〜6月期決算発表を11月15日まで延期

当事者の当時の公表資料は現行サイトで確認できず(報道による)

株式会社ニップン の経緯とその後

2021年7月7日未明、グループ会社のニップンビジネスシステムが管理運用する情報ネットワークで、サーバー・端末のデータを暗号化するサイバー攻撃によるシステム障害が発生した。財務管理・販売管理といった基幹システムとファイルサーバーが広範囲に被害を受けた。

2021年8月16日、企業情報と個人情報の一部流出の可能性を公表。バックアップも同時に被害を受けたため復旧が長期化し、BCPの想定を超えた事例として広く参照されている。

それ以前の主な事例

時期 組織(業種) 型 被害規模 出典
2019-07 株式会社セブン・ペイ(セブン&アイ・ホールディングス) 決済 不正アクセス 808人・約3,861万円の不正チャージ・不正利用。サービス開始約2カ月で廃止決定、2019年9月30日終了
株式会社セブン・ペイ(セブン&アイ・ホールディングス) の経緯とその後

2019年7月3日、スマホ決済サービス「7pay」で第三者による大規模な不正利用が発覚した。外部セキュリティ会社の調査を踏まえ、不正に入手されたIDとパスワードのリストを用いたリスト型アカウントハッキングである可能性が高いと公表された。

2019年8月1日にサービス廃止を発表し、9月30日に終了。被害額は全額補償する方針を表明した。公表では、サービス上の認証レベルの追加検討が十分でなかったことなどが要因に挙げられた。

掲載事例から読み取れる傾向

不正アクセス 24件 ランサムウェア 15件 サプライチェーン 7件 情報漏えい 4件

掲載している50件のうち15件がランサムウェアによる被害です。 データを暗号化して業務を止める攻撃が中心で、情報の持ち出しと公開の脅迫を組み合わせる例も含まれます。 被害の中身は「情報が漏れた」だけでなく、受注・出荷・診療といった中核業務が数日から数カ月止まるという形で現れています。

侵入の入口として繰り返し登場するのが、外部と社内をつなぐネットワーク機器です。 大阪急性期・総合医療センターは給食事業者のリモート保守用VPN機器、名古屋港運協会はリモート接続機器の脆弱性、 イセトーとアサヒグループホールディングスもVPN・ネットワーク機器経由の侵入が公表されています。 アサヒグループホールディングスは再発防止としてリモートアクセスVPN装置の全面廃止を掲げました。 もう一つの入口は認証情報で、KADOKAWAはフィッシング等で窃取された従業員アカウント、 カシオ計算機はフィッシングメール対策の不備を原因として挙げています。

自社の防御だけでは閉じない経路も無視できません。LINEヤフーは委託先企業の端末感染から関連会社のシステムを経由して侵入され、 イセトーの被害は委託元である自治体や企業の顧客情報の流出につながりました。 NTTビジネスソリューションズの事例は外部からの攻撃ではなく、運用保守を担う元派遣社員が管理者アカウントを悪用し、 約10年にわたり顧客情報を持ち出していたものです。委託先の権限管理と持ち出し対策が問われています。

復旧までの時間も見過ごせません。徳島県つるぎ町立半田病院は通常診療の再開まで約2カ月、 大阪急性期・総合医療センターは全診療機能の復旧まで73日を要しました。 ニップンではバックアップも同時に被害を受けたため復旧が長期化しています。 侵入を完全に防ぎ切ることを前提にせず、検知・隔離・復旧の手順とバックアップの保全を事前に確かめておく必要があります。

この年表の編集方針

一次情報を基準にする

当事者の公表資料や行政の発表を出典の基準とし、各行にリンクを掲載します。 当事者が公表していない数値を報道から引用する場合は「(報道ベース)」と明記し、 一次情報を確認できていない事例は出典欄に注記します。

憶測で断定しない

公表されていない侵入経路や被害額を推測で補いません。 被害を受けた組織を非難する目的でも、特定の製品を危険と断じる目的でも掲載していません。 再発防止の参考になる事実だけを載せます。

訂正を受け付ける

記載の誤りや、その後の公表による更新があれば お問い合わせ からご連絡ください。公表資料を確認のうえ修正または削除します。

よくある質問

この年表の掲載基準は何ですか?

日本国内の組織が公表したサイバー攻撃・情報漏えいのうち、事業やサービスへの影響、または漏えい規模が公表されている事例を掲載しています。被害の大きさだけでなく、侵入経路や再発防止策から学べる点があるかも判断材料にしています。

情報の出典はどこですか?

原則として当事者の公表資料や調査報告書を出典にしています。当事者が公表していない数値を報道から引用した場合は本文に「(報道ベース)」と明記し、一次情報を確認できていない事例は出典欄にその旨を注記しています。

自社が被害に遭ったら、まず何をすべきですか?

被害の拡大を止めるため、感染が疑われる端末やネットワークを隔離します。その際、復旧を急いでログや証跡を消さないことが重要です。並行して事実関係を記録し、経営層への報告、個人情報保護委員会や警察への連絡、外部の専門家への相談を進めます。

掲載内容の訂正を依頼できますか?

できます。お問い合わせフォームからご連絡ください。当事者の公表資料を確認のうえ、内容を修正または削除します。

同じ入口が自社に開いていないか確認しましょう

掲載事例の多くは、外部から見えるネットワーク機器や認証設定が侵入の起点でした。 まずは公開範囲の設定を無料で確認し、必要に応じて有料診断で内部までお調べします。