セキュリティ投資のROIとは?診断・修正にかける費用の考え方
「セキュリティ対策って、お金がかかる割に効果が見えにくい…」と悩んでいませんか?
会社の限られた予算を使う以上、「本当にこの費用をかける意味があるのか」は気になりますよね。
そんなとき、費用に見合う価値があるかを考える目安になるのが、**「投資対効果(ROI)」**です。
自社だけでは判断しにくい部分もあるため、専門家に相談しながら、必要な対策と費用を確認していきましょう。
この記事では、セキュリティ投資のROIの考え方と、診断・修正にかける費用をどう考えればよいのかをご紹介します。
ROIは、費用に見合う効果を考えるための目安
ROIとは、かけた費用に対して、どれくらいの効果が見込めるかを見るための指標です。
セキュリティ対策は、売上アップのように成果が数字で見えにくいものです。
なぜなら、セキュリティ対策の大きな成果は「何も起こらないこと」だからです。
何も起こらなければ、「これだけお金をかけて、本当に効果があったのだろうか」と感じることもあるでしょう。
そこで、セキュリティ事故による損失をどのくらい減らせそうかと、対策にかかる費用を比べて考えます。
ただ、事故が起こる可能性や対策の効果には想定も含まれるため、ROIは確実な利益を示す数字ではありません。
診断で見つかった弱点のように実際に確認できた事実と、想定をもとに計算した効果は分けて考えることが大切です。
診断費と修正費を含めてROIを考える
※図の金額は説明用の仮定で、想定した損失をすべて回避できた場合の例です。
セキュリティ投資の効果は、事故が起きた場合の被害額をそのまま利益として考えるものではありません。
事故が起こる可能性と、対策によってどのくらいリスクを減らせそうかも含めて考えます。
その際に使う「期待損失」とは、想定する被害額に事故の発生確率を掛けた、損失の見込みです。
対策前と対策後で同じ期間を想定し、減らせると見込む損失と費用を比べてみましょう。
- 回避できる期待損失=対策前の期待損失-対策後の期待損失
- ROIの割合=(回避できる期待損失-投資総額)÷投資総額
この割合を百分率に直すと、通常のROIの表記になります。
診断後の修正まで含めた費用を見る
投資総額には、診断費と修正費を含めます。
ツール代や社内の作業時間に実際のコストがかかる場合は、その費用も加えましょう。
診断費はサイトの弱点を確認するための費用、修正費は見つかった問題を直すための費用です。
診断料金だけを見ていると、「思っていたより総額が大きかった」ということにもなりかねません。
制作会社へ修正を依頼する場合は、見積もりも含めて対策全体の費用を考えましょう。
費用を確認するときは、セキュリティ診断の費用を抑える方法と、セキュリティ診断のコスト削減|自動化と外注の使い分けも参考にしてみてください。
ECサイトの例で、前提による違いを考える
たとえば、商品を販売するECサイトで、事故によって注文を受け付けられなくなったケースを考えてみましょう。
被害額には、システムの復旧費や顧客への連絡、問い合わせ対応、停止中の売上減少などが含まれます。
事故が起こる可能性も含めて計算し、対策によって減らせると見込む損失が診断費と修正費の合計を上回れば、計算上のROIはプラスです。
逆に、想定する事故の可能性が低かったり、修正費が大きくなったりすると、ROIがマイナスになることもあります。
同じ被害額と投資額でも、発生確率とリスク低減率の置き方によって、ROIは大きく変わります。
リスク低減率とは、対策によって事故の発生や被害をどのくらい減らせそうかを表す割合です。
計算結果の数字だけを見るのではなく、どのような前提で出した数字なのかも確認しておきましょう。
計算結果だけで、対策するかどうかを決めない
事故が起こる可能性や対策の効果は、ぴったり数字にできるものではありません。
そのため、ROIだけを見て「対策する・しない」を決めるのは難しいです。
たとえば、取引先からサイトの安全対策を求められている場合は、取引を続けるために必要な対応も考える必要があります。
事故が起きたあとの顧客対応や、失った信用を取り戻す負担も、金額だけでは評価しにくい部分です。
正確なROIを出すことに時間をかけるより、サイトの問題が事業にどのような影響を与えるのかを専門家と確認し、どこから対応するかを考えましょう。
対策すべきことが明確になれば、従業員も安心して業務に取り組みやすくなります。
安全性を確認しながらクラウド活用や新規事業を進めるための土台にもなるでしょう。
対策費用を年間の予算に組み込む際は、中小企業の年間セキュリティ予算を組み立てる方法も参考にしてみてください。
費用に迷ったら、自社サイトの状態を確認する
必要な対策や費用を自社だけで決めるのが難しいときは、まず「今のサイトにどのような弱点があるのか」を確認すると考えやすくなります。
AIを活用したWeb診断も、サイトの弱点を見つけ、どこから直すかを考えるために役立ちます。
たとえば『セキュリティー診断さん』では、Webサイトを診断し、見つかった弱点と危険度を報告書で確認できます。
料金体系が公開されているため、「診断にいくらかかるのかわからない」という不安を減らしやすいのも特徴です。
レポートには問題点と改善方法に加えて専門用語の解説も付いているため、制作会社へ修正を相談するときの材料としても活用できます。
相談するときは、急いで直したほうがよい問題と、ほかの作業と合わせて対応できる問題についても確認してみましょう。
必要な修正と見積もりがわかれば、事業への影響と予算を見ながら、どこまで対応するかを決めやすくなります。
Webサイトの状態を知り、必要な対策と費用を判断しよう
セキュリティ投資のROIは、「この対策にお金をかける意味があるのか」を考えるための目安です。
診断費だけでなく修正費まで含め、信用や取引を続けるうえでの影響も合わせて考えましょう。
自社だけで費用の妥当性を判断しにくいときは、Webサイトの状態を把握することで、どの対策にお金をかけるべきかが見えやすくなります。
診断結果を制作会社へ共有し、必要な修正と費用を確認すれば、対応を具体的に選びやすくなるはずです。
AI技術を活用した『セキュリティー診断さん』なら、サイトの弱点と危険度を確認し、修正する範囲や費用を考える材料にできます。
対策にいくらかけるべきか迷ったら、まずは自社サイトにどのような弱点があるのか診断してみませんか?
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