セキュリティ診断の品質を見極める基準|国際標準・報告書・再診断の確認項目
セキュリティ診断を依頼するとき、「どの会社やサービスなら、必要な範囲を確かめてもらえるのだろう」と迷っていませんか?
担当者が診断の品質を評価するには、見つかった弱点の数だけで比べるのではなく、どこを、どの方法で調べ、結果の根拠を示し、修正後まで確認できるかを見ることが大切です。
今回は、依頼前、報告書の受領時、修正後の3段階で確認したい項目をご紹介します。
セキュリティ診断の品質を決める4つの基準
診断の品質は、弱点がいくつ見つかったかだけでは判断できません。
対象によって弱点の数は変わるため、調査範囲、調査方法、結果の根拠、修正後の確認という4つの基準で評価しましょう。
1.調査範囲が明確か
最初に、どのURLや機能を調べるのか、対象外になる場所はどこかを確認します。
ログイン後の画面、決済機能、管理画面、外部サービスとつながるAPIなど、自社にとって重要な機能が含まれているかを依頼前に一覧で照合しましょう。
2.調査方法が目的に合っているか
自動診断は広い範囲を短時間で確認しやすく、手動診断はログイン後の複雑な操作や業務上の流れを詳しく調べるのに向いています。
方法の名前だけで選ばず、どの方法で何を確認するのか、その方法では確認しにくい範囲はどこかまで説明を受けることが重要です。
3.結果の根拠が報告書に示されるか
報告書には、弱点の名称だけでなく、問題が見つかった場所、確認した事実、想定される影響、修正方法が必要です。
危険度や対応の優先順位についても、なぜその評価になったのかを確認できれば、社内の修正担当者へ具体的に共有できます。
報告書を受け取った後の確認手順は、脆弱性診断レポートの読み方で詳しくご紹介しています。
4.修正後を再診断できるか
指摘箇所を修正したら、同じ対象をもう一度調べ、問題が解消したかを確認します。
再診断が料金に含まれるか、依頼できる回数、期限、追加料金の条件を契約前に確かめておきましょう。
診断の基準として使われる規格・資料の違い
規格や資料は、診断内容を共通のものさしで比べるための判断材料です。
セキュリティ診断を比べるときは、名前だけでなく、何を対象にしたものかも確認しましょう。
| 名称 | 主な対象 | 診断サービスを評価する際の見方 |
|---|---|---|
| ISO/IEC 27001 | 組織全体の情報セキュリティ管理体制 | 情報を安全に管理する仕組みの要求事項です。Webサイトの脆弱性診断項目そのものを定めた基準ではありません。 |
| PCI DSS | カード会員データを保存、処理、送信する組織やシステム | カード決済を扱うサイトでは適用範囲の確認が必要です。すべてのWebサイトに一律で適用されるものではありません。 |
| OWASP Top 10 | Webアプリケーションで特に注意したい代表的なリスク | 診断範囲を網羅した国際規格ではなく、代表的なリスクを理解するための啓発資料です。 |
| OWASP ASVS | Webアプリケーションのセキュリティ要件や検証項目 | 具体的な診断項目や、どの範囲まで確かめるかを確認する際の判断材料になります。 |
組織全体の管理体制を確認するならISO/IEC 27001、カード情報を扱うならPCI DSSの適用範囲が関係します。
Webアプリケーションの代表的なリスクを把握するにはOWASP Top 10、具体的な要件や検証項目を確認するにはOWASP ASVSが役立ちます。
ただし、規格名への対応だけでは診断の品質を判断できません。
同じ基準を掲げていても、どの項目を、サイト内のどの範囲へ、どの方法で適用するかによって確認内容は変わります。
基準に含まれないログイン後の操作や、決済、管理画面、外部サービスとつながるAPIなど、サイト固有の機能も調べるのかを診断会社へ確認しましょう。
自動診断と専門家による手動確認が、それぞれどの範囲を担当するのかも品質を見極める材料になります。
依頼前に品質を確認する手順
候補となる会社やサービスを比べるときは、専門的な項目が多くて迷いますよね。
次の順番で確認すると判断しやすくなります。
- 診断対象と対象外の一覧を受け取る
- 使用する規格、基準、ガイドラインの名称と、診断対象に含まれる項目を確認する
- 基準に含まれないサイト固有の機能を、どのように調べるか確認する
- 自動確認と手動確認が、それぞれどの範囲を担当するか確認する
- 報告書の見本で、根拠、影響、修正方法、優先順位の記載を確かめる
- 修正後の再診断について、回数、期限、料金条件を確認する
規格や基準は確認項目をそろえる材料になります。
名称だけで判断せず、自社が調べたいURLや機能と、実際の診断範囲、確認方法を照合しましょう。
報告書で結果の根拠を確認する
報告書を受け取ったら、見つかった弱点の数だけでなく、どこで何を確認し、どのような影響があると判断したのかを読み取ります。
次の情報がそろっていれば、担当者が修正内容と優先順位を決めやすくなります。
- 問題が見つかったURLや機能
- 確認した事実と、危険と判断した理由
- 情報漏洩や不正操作などの想定される影響
- 修正方法と対応の優先順位
- 修正後に確認する方法
不明な項目を質問できる窓口があるかも、品質を評価する材料です。
専門用語が並ぶと不安に感じるかもしれませんが、修正担当者が判断できない表現があれば、具体的な場所や再現条件を確認しましょう。
AIは診断方法の一つとして評価する
AIを活用した診断は、広い範囲から弱点の候補を探す方法の一つです。
AIを使っていること自体が品質を保証するわけではないため、ほかの方法と同じく、対象範囲、確認方法、結果の根拠、再診断の条件で評価しましょう。
AIが確認する範囲と、必要に応じて専門家が確認する範囲が明確なら、自社の目的に合う方法かを判断しやすくなります。
品質の確認項目を使ってサービスを選ぶ
評価方法を整理したうえで検討できる選択肢の一つが、『セキュリティー診断さん』です。
AI技術を活用してWebサイトの弱点を調べ、見積もり不要の料金と、所有者確認後に診断を始められる仕組みを用意しています。
申し込み前には、自社が調べたいURLや機能が対象になるかを確認し、診断後は報告内容を修正と再確認に活用しましょう。
まとめ:診断基準と実際の調査内容を照合しよう
規格や基準は、診断サービスの内容を比べるための判断材料になります。
ただし、規格名に対応しているという説明だけでは、診断の品質までは判断できません。
調査する範囲と方法、報告書に示される根拠、修正後の再診断まで確認することが大切です。
ログイン、決済、管理画面、APIなど、自社が調べたい機能を具体的に伝え、実際の診断内容と照合しましょう。
『セキュリティー診断さん』は、見積もり不要の明朗会計で、専門知識のない方でも手軽に診断することができます。
あなたの会社の未来を守るために、まずはご自身のサイトの現状を正確に把握することから始めてみませんか?
関連記事
同じテーマを深掘りしやすい記事を優先して表示しています。