Webサイトのマルウェア感染で顧客・取引先へ被害が広がる流れと予防策
「自社サイトが原因で、お客様や取引先にまで被害が広がったら」と考えると、不安になりますよね。
自社のWebサイトが攻撃されると、被害はサイトの停止だけで終わらないことがあります。
決済画面や問い合わせ情報が悪用され、顧客のカード被害や、会社を装った連絡による取引先の被害へ広がる可能性があるためです。
会社の規模にかかわらず、外部へ公開しているWebサイトに弱点が残っていれば、攻撃の入口として狙われるおそれがあります。
今回は、Webサイトの弱点から被害が連鎖する流れと、被害が起きる前に確認しておきたいことをご紹介します。
Webサイトから被害が広がる前に知っておきたいこと
まずは、マルウェアとは何か、なぜWebサイトの弱点が被害の入口になるのかを見ていきましょう。
細かな専門用語よりも、「どこから被害が広がるのか」を押さえることで、対策の考え方も見えやすくなります。
マルウェアってそもそも何?
マルウェアとは、コンピューターやWebサイトに不正な動作をさせたり、情報を盗んだりする悪意のあるプログラムの総称です。
コンピューターウイルスやランサムウェアなども、マルウェアに含まれます。
ここで重要なのは、細かな種類の違いではありません。
Webサイトの弱点から侵入されると、改ざんや情報の盗難をきっかけに、顧客や取引先まで被害が広がることがある点です。
ランサムウェアへの備えについては、ランサムウェア対策とバックアップ・復旧手順も参考にしてみてください。
会社の規模に関係なく「弱点」が入口になる
攻撃者が狙うのは、大企業や有名企業だけではありません。
古いCMSや管理機能など、外部から悪用できる弱点が残っていれば、中小企業のサイトも標的になる可能性があります。
専任の担当者がいない場合は、難しい確認を自社だけで抱え込まず、まずはサイトの管理会社へ更新状況などを聞いてみましょう。
Webサイトから顧客・取引先へ被害が広がるケース
では、Webサイトの弱点をきっかけに、どのように被害が広がるのかを見てみましょう。
ケース1:ECサイトの改ざんから顧客のカード被害へ
A社のECサイトでは、更新されていないCMSに弱点が残っていました。
そこから侵入されて決済画面を改ざんされ、顧客が入力したカード情報を盗まれる状態になってしまったのです。
- 原因:古いCMSや関連プログラムに、外部から悪用できる弱点が残っていた
- 被害が広がった流れ:サイトへの侵入から決済画面の改ざんへ進み、顧客が入力したカード情報の盗難や不正利用につながった
- 会社への影響:サイトや受注の停止、顧客への説明、原因調査、復旧、問い合わせ対応が必要になり、信用にも影響する
ケース2:問い合わせ情報の悪用から取引先の被害へ
B社のWebサイトでは、サイト管理機能の弱点から侵入され、問い合わせ情報が盗まれました。
その情報を使ってB社を装った不審なメールが送られると、普段から取引している相手ほど本物の連絡だと信じてしまい、被害に遭う可能性があります。
- 原因:外部公開されたサイト管理機能に、侵入口となる弱点が残っていた
- 被害が広がった流れ:問い合わせ情報の盗難から、B社を装った連絡や添付ファイルの送信へ広がった
- 会社への影響:取引先への説明や調査が必要になり、業務や取引関係にも影響が及ぶ
のように、自社サイトへの攻撃が、お客様や取引先の被害につながることもあります。
すでに感染や改ざんが疑われる場合の相談・対応については、マルウェア感染時のセキュリティインシデント対応手順も参考にしてください。
なぜWebサイトから被害の連鎖が起きるのか
Webサイトへの侵入が、なぜ顧客や取引先の被害にまでつながってしまうのでしょうか。
その背景には、外からは気づきにくい弱点や、サイトの変更によって生まれる新たな危険があります。
外部から見えない弱点が入口になる
Webサイトは、CMSや追加機能、管理画面など、いくつもの仕組みを組み合わせて動いています。
画面上ではいつもどおりに見えていても、古い仕組みや設定の不備が悪用されると、侵入や改ざん、情報の盗難につながることがあります。
さらに、盗まれた顧客情報や問い合わせ情報が次の攻撃に使われれば、自社サイトだけの問題では済みません。
顧客や取引先まで巻き込む被害へ広がる可能性があります。
更新やサイト変更で確認すべき状態も変わる
CMSや追加機能の更新、ページや機能の追加、管理会社の変更などがあれば、サイトの状態も変わります。
以前に安全性を確認していても、その後の変更によって新たな弱点が生まれる可能性はあります。
大切なのは、必要以上に不安になることではありません。
サイトに変更があったタイミングなどで、外部から悪用される弱点がないか確認できるようにしておくことです。
担当者や管理会社へ確認しておきたいこと
Webサイトの安全性が気になっても、細かな設定や専門的な確認まで自社だけで抱え込む必要はありません。
まずは担当者や管理会社へ、次の点を聞いてみましょう。
- CMSなどは更新されているか:CMSや追加機能が古いままになっていないか、誰が更新を担当しているか
- 不要な管理アカウントは残っていないか:退職者や以前の制作会社など、現在は使わないアカウントが利用できる状態になっていないか
- 異常時の連絡先は決まっているか:改ざんや不審な表示を見つけたとき、誰が管理会社へ連絡するか
- 外部から悪用できる弱点を確認したことがあるか:公開中のサイトについて、専門的な脆弱性診断を受けた時期と、その後に修正した内容を確認できるか
すぐに答えがわからなくても、そのまま管理会社へ確認すれば問題ありません。
大切なのは、細かな設定方法を覚えることではなく、誰がサイトを確認し、問題が見つかったときに誰へ修正を頼めるのかが決まっていることです。
異常があるときと、普段の診断は分けて考える
サイトの改ざんや不審な表示、身に覚えのない管理操作など、すでに何かおかしいと感じる状態なら、まずはサイトの管理会社やセキュリティ事故に対応できる専門家へ相談しましょう。
今どのような被害が起きているのかを確認してもらい、必要に応じてサイトの公開停止や関係先への連絡などを進めます。
一方、脆弱性診断は、普段からWebサイトに弱点がないかを調べ、侵入や悪用につながる前に対策するためのものです。
感染したPCの復旧やマルウェアの駆除、社内ネットワークで起きたトラブルについては、それぞれの状況に合った専門窓口へ相談しましょう。
被害が広がるきっかけになる弱点は診断で確認できる
Webサイトは、いつもどおり表示されていても、外部から悪用される弱点が残っていることがあります。
こうした弱点は、画面を見たり普段どおり操作したりするだけでは、なかなか気づけません。
そこで役立つのが、Webサイトの専門的な脆弱性診断です。
自社だけでは見つけにくい弱点を確認できれば、お客様や取引先まで被害が広がる前に、管理会社へ修正を頼みやすくなります。
診断結果は修正の相談にもそのまま使える
AI技術を活用した『セキュリティー診断さん』では、公開中のWebサイトに外部から悪用される弱点がないかを調べ、見つかった問題や危険度をわかりやすい報告書で確認できます。
専門的な知識がなくても、どの問題を優先して直したほうがよいのか把握しやすいのが特徴です。
報告書を管理会社や制作会社へ渡せば、「ここを確認してほしい」「この問題を直してほしい」と相談するときにも役立ちます。
つまり、難しい調査まで自社で抱え込むのではなく、診断で弱点を見つけ、その結果をもとに詳しい相手へ対応を任せられるということです。
料金は事前に確認でき、見積もりのやり取りも必要ありません。
「今のところ問題は起きていないけれど、このままで大丈夫なのか一度確認しておきたい」という場合にも使いやすいサービスです。
顧客や取引先を巻き込む前に、サイトの弱点を早めに確認
Webサイトの弱点を放置すると、自社だけでなく、お客様や取引先にまで被害が広がってしまう可能性があります。
見た目には問題なく動いていても、外部から悪用される弱点には気づきにくいため、何も起きていないうちに確認しておくことが大切です。
すでに異常が見つかっている場合は管理会社や専門家へ相談し、普段の備えとしては脆弱性診断を活用するのがおすすめです。
自社だけでは確認しにくい弱点を調べたい場合は、AIでWebサイトを診断できる『セキュリティー診断さん』も選択肢の一つです。
大切なお客様や取引先を巻き込む前に、今のWebサイトに問題がないか一度確かめておきましょう。
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