ホテル・旅館の顧客情報漏洩対策|予約経路と確認先を解説
ホテルや旅館は、予約を受け付けた時点でお客様の大切な情報を預かっています。
氏名や連絡先だけでなく、宿泊日、同行者、要望、決済に関する情報も、公式サイトや外部予約サービスを通って施設へ届きます。
予約経路に問題があれば、宿泊前のお客様の予定やプライバシーにも影響しかねません。
この記事では、顧客情報が通る予約経路と管理者を整理し、問題が見つかったときの相談先や、Web診断で確認できる範囲をご紹介します。
予約を受け付けた時点から顧客情報を守る
予約時には、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、宿泊日、同行者、要望、決済情報などを預かります。
宿泊後の記録だけでなく、予約フォームへ入力された時点から守る必要がある情報です。
もし連絡先が漏洩すれば、その情報を使ったなりすましや偽の予約案内、決済を装った連絡が届くおそれもあります。
宿泊日や同行者の情報も、お客様の予定やプライバシーに直接関わるものです。
カード情報を扱っている場合は、PCI DSS準拠とセキュリティ診断も確認してみましょう。
問題が起きれば、施設側にも影響が及びます。
予約キャンセルや問い合わせへの対応、予約受付の停止などが重なれば、普段の営業にも支障が出てしまうでしょう。
ホテルや旅館の規模にかかわらず、まずは予約情報がどこを通っているのか、困ったときは誰に連絡すればよいのかを把握しておくことが大切です。
顧客情報へつながる主な侵入経路
顧客情報は、公式サイトの予約フォームだけを守ればよいわけではありません。
従業員のアカウントや、普段使っている外部サービスを経由して狙われることもあります。
古いCMS・プラグイン・予約フォーム
CMSや予約フォーム、プラグインに知られている弱点が残っていると、公開されている予約経路から侵入されるおそれがあります。
問題なく予約できているからといって、安全とは限りません。
更新や保守を誰が担当しているのかも確認しておきましょう。
従業員を狙ったメールから侵入される事例
管理画面のアカウントを不正利用されたり、従業員が取引先を装った偽メールを開いたりすると、予約情報へアクセスされる可能性があります。
偽メールの見分け方や、開いてしまったときの対応は、フィッシング詐欺の手口と対策で確認してみてください。
外部予約サービスや委託先
自社でしっかり対策していても、外部予約サービスや委託先を経由して問題が起きる場合があります。
外部の予約サービス提供会社の管理も参考にしながら、どこまでを相手側が管理するのか、問題が起きたときはどこへ連絡するのかを確認しておきましょう。
顧客情報が通る経路と管理者を確認する
技術的な安全性を、すべて自社だけで見極めるのは簡単ではありません。
まずは顧客情報がどのサービスを通り、誰が管理しているのか、問題が起きたときは誰に相談すればよいのかを確認しておきましょう。
| 顧客情報が通る経路 | 主な確認先 | 確認すること |
|---|---|---|
| 公式サイトの予約・問い合わせフォーム | 制作会社・保守会社 | CMSやフォームの保守範囲、緊急連絡先 |
| 外部予約サービス | サービス提供会社 | 障害・セキュリティ情報、責任分界、連絡先 |
| 予約管理システム・PMS | システム提供会社・社内担当者 | アカウント管理、連携先、問題時の窓口 |
| 決済サービス | 決済サービス提供会社 | 施設が扱う情報の範囲、問題時の連絡先 |
| 業務端末・社内ネットワーク | 社内担当者・専門業者 | 端末やアカウントの管理担当者 |
| 館内Wi-Fi | ネットワーク保守会社 | 業務ネットワークとの分離、保守窓口 |
基本的な対策と相談先も確認しておく
従業員を狙ったメールから侵入される事例のような被害を防ぐためにも、スタッフの間で基本的なルールを共有しておくと安心です。
偽メールを開かない、リンク先を確認する、離席するときは画面をロックするといった基本から始めましょう。
パスワードはサービスごとに変え、利用できる場合は多要素認証も設定しておくと安全性を高められます。
従業員が社外で端末を使う場合は、従業員の端末利用で起きるセキュリティ事故と対策も参考にしてみてください。
公式サイトや予約フォームについては制作・保守会社へ、外部予約サービスについては提供会社へ確認しましょう。
館内Wi-Fi、業務端末、社内ネットワーク、PMSは、外部に公開されているWebサイトとは確認する内容が異なります。
こちらは、それぞれの担当会社や専門業者へ相談するとスムーズです。
外部公開されている予約経路をWeb診断で確認する
公式サイト、予約フォーム、会員登録・ログイン、問い合わせフォーム、外部からアクセスできる予約APIなどは、専門知識がないと安全性を見極めにくい部分です。
きちんと更新していても、設定やサイト独自の作りに弱点が残っていることがあります。
AI技術を活用した『セキュリティー診断さん』では、インターネットからアクセスできるWebサイトや機能を調べ、見つかった問題と対策方法を報告書で確認できます。
診断を依頼するときは、公式サイトのどのURLや機能を見てもらうのかを確認しておきましょう。
報告書で弱点や予約・顧客情報への影響、修正の優先度を確認して制作会社や予約システム会社へ共有すれば、「どこを直せばよいのか」を具体的に相談しやすくなります。
予約機能を公開したときや内容を変更したとき、修正を終えたときなどに診断を活用すれば、管理会社とのやり取りにも役立つでしょう。
なお、館内Wi-Fi、PMS、業務端末、社内ネットワークについては、Web診断とは別に確認する必要があります。
情報漏洩の疑いがあるときの対応
不審なアクセスや情報漏洩が疑われる場合は、まず不正利用の疑いがあるアカウントを停止し、認証・Web・予約システム・端末などの記録を残しておきます。
そのうえで、どの情報が見られた可能性があるのか、どのお客様が対象になるのか、予約や決済、営業にどこまで影響しているのかを確認しましょう。
状況に応じて、お客様や予約サービスなどの関係先、必要な窓口への連絡も検討します。
詳しい役割分担や対応の流れは、セキュリティインシデントの対応手順を参考にしてみてください。
事故が起きた後の原因調査は、予防のために行うWeb診断とは役割が異なります。
原因を詳しく調べる必要がある場合は、調査を担当する専門家や関係会社へ相談しましょう。
まとめ:お客様が安心して予約できる環境を守ろう
ホテルや旅館では、予約を受け付けた瞬間から、お客様の大切な情報を預かっています。
だからこそ、公式サイトや外部予約サービス、予約管理システムなど、情報が通る経路と相談先をあらかじめ確認しておくことが大切です。
なかでも公式サイトや予約フォームは、見た目だけでは弱点に気づきにくいため、不安があれば『セキュリティー診断さん』で安全性を確かめてみてください。
お客様の信頼を守るためにも、気になる今のうちに予約経路の安全を見直しておきましょう。
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