セキュリティインシデント発生直後の初動|異常発見から専門家への引き継ぎ手順
「Webサイトの表示が崩れている」「お客様から警告画面が出ると連絡があった」
突然こんな異常に気づいたら、焦ってしまいますよね。
ですが、慌てて操作を重ねると、後から原因や影響範囲を調べにくくなることがあります。
この記事では、異常を発見してから事故対応の担当者や専門家へ引き継ぎ、修正後のWebサイトの安全を確認するまでの流れをご紹介します。
「まさか」は突然やってくる|セキュリティインシデントとは?
セキュリティインシデントとは、Webサイトの改ざん、情報漏洩、ウイルス感染など、会社の情報やシステムの安全を脅かす事件や事故のことです。
会社の規模にかかわらず、こうした異常は突然起こります。
原因を自分で調べようとするより、まずは記録と報告を優先し、判断できる人へ速やかにつなぐことが大切です。
インシデント発生直後に行う3ステップ
発見者は記録と報告、責任者は停止・隔離・公表の判断、専門家は原因や影響範囲の調査と復旧を担当します。
対応にかかる時間は、状況や社内体制によって変わります。
ここでは、対応を先延ばしにしないための目安として、3つのステップを確認しましょう。
ステップ1:発見者が状況と記録を残す
異常に気づいたら、むやみに操作せず、次の情報を記録します。
- 異常に気づいた時刻と、正常に使えた最後の時刻
- エラーや警告が表示された画面のスクリーンショット
- 問題が起きたWebサイトのURL、端末名、利用していたアカウント
- 届いた警告メールやお客様からの連絡内容
- クリック、ログイン、設定変更など、発見前後に実施した操作
- Webサイトや業務に出ている影響
発見者の判断でパソコンの電源を切ったり、サーバーを再起動したりするのは避けましょう。
初期化やログ・不審ファイルの削除、無計画な設定・パスワード変更も、調査に必要な記録を失う原因になることがあります。
ステップ2:発見者が責任者へ報告し、状況に合う窓口へつなぐ
記録ができたら、社内のインシデント対応責任者やIT責任者へ速やかに報告します。
「いつ、どこで、何が起き、現在どんな影響があり、何を操作したか」を伝え、画面やURLも共有しましょう。
責任者は、状況に応じて次の担当者や専門会社へつなぎます。
| 起きている状況 | 主な相談先 |
|---|---|
| Webサイトの改ざん、サーバー異常、不審な通信 | 制作会社、保守会社、サーバー管理会社 |
| 社内PCの感染、ランサムウェアの疑い | 社内IT担当、インシデント対応会社 |
| 個人情報や機密情報の漏洩が疑われる | 経営責任者、法務、個人情報保護担当 |
| 顧客への影響や問い合わせが発生している | 広報、カスタマーサポート |
漏洩やお客様への影響が疑われる場合は、責任者が関係者へ相談し、連絡・報告・公表が必要か判断します。
確認できていない情報を、発見者の判断だけで社外へ発信しないことも重要です。
ステップ3:責任者が停止・隔離・公表の要否を判断する
責任者は、業務への影響や被害が広がる可能性を確認し、システム管理会社や専門家と相談して対応を決めます。
- 感染が疑われる端末をネットワークから切り離す
- 悪用された可能性があるアカウントを一時停止する
- 改ざんや偽ページが確認されたWebサイトの公開停止を検討する
- 関連する画面記録やログを保全し、調査担当者へ渡す
- 漏洩や顧客影響が疑われる場合は、社外への連絡・公表の要否を検討する
これらは、発見者が自分の判断で行うものではありません。
責任者が専門家と相談し、誰がいつ何を行ったのかを記録しておきましょう。
記録を保全して事故対応の専門家へ引き継ぐ
発生時刻や画面、対象URL、操作履歴、警告メール、ログなどは、原因や影響範囲を調べるための大切な手がかりです。
削除や上書きをせず、そのまま事故対応の専門家へ渡しましょう。
侵入経路や事故原因の調査、影響範囲の確認、感染確認、復旧などは、保守会社やサーバー管理会社、インシデント対応会社などの専門家に任せます。
Web脆弱性診断は、事故対応と必要な修正が終わった後、Webサイトに弱点が残っていないか確認するときに役立ちます。
万が一に備えて社内の責任者や連絡先、対応の流れを確認しておきたい方は、インシデント対応体制を事前に確認する手順を参考にしてみてください。
事故対応と修正後にWebサイトの安全性を確認する
専門家による調査と復旧、制作会社などによる修正が終わったら、Webサイトを再開する前か、再開後のできるだけ早い段階で安全性を確認しましょう。
ここで大切なのは、修正漏れや別の弱点が残っていないかをチェックすることです。
『セキュリティー診断さん』なら、指定したWebサイトや公開機能に、外部から悪用されるおそれのある弱点がないか診断してもらえます。
専門知識がなくても利用しやすく、「修正はしたけれど、本当にこのまま再開して大丈夫だろうか」と不安なときにも頼りになるサービスです。
問題が見つかった場合は、診断結果を制作会社や開発会社へ共有して、必要な修正を相談しましょう。
修正後にもう一度診断すれば、指摘された問題がきちんと解消したかも確かめられるので安心です。
ランサムウェア被害をきっかけにバックアップや復旧方法も見直したい方は、バックアップの復元テストと感染時の復旧手順も参考にしてみてください。
実際の復旧作業については、無理に自社だけで対応せず、事故対応の専門家へ相談しましょう。
まとめ:異常時こそ、自社だけで抱え込まず専門家につなげよう
Webサイトに異常が起きたときは、むやみに操作を重ねず、記録と報告を優先して責任者へつなぎましょう。
原因の調査や復旧まで無理に自社だけで抱え込まず、必要なところは専門家に任せることが、被害を広げないためにも大切です。
修正が終わったあとも、弱点や修正漏れが残っていないかを確認してから、Webサイトの運用を再開すると安心です。
事故対応後の安全確認には、AIでWebサイトの弱点を診断する『セキュリティー診断さん』も活用してみてください。
会社の大切なWebサイトを守るためにも、困ったときは無理に自社だけで解決しようとせず、専門家の力を借りながら安全な再開につなげましょう。
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