DDoS攻撃の仕組みと対策|防御・監視・攻撃時の初動
あなたの会社のホームページが、ある日突然、誰からも見られなくなってしまったらどうしますか?
もしかしたら、「うちみたいな小さな会社は狙われないよ」と思っている方もいるかもしれませんね。
しかし、近年「DDoS攻撃(ディードスこうげき)」と呼ばれるサイバー攻撃の被害は、企業の大小を問わず増え続けているのです。
この記事では、そんな恐ろしいDDoS攻撃とは一体何なのか、その仕組みと、専門家でなくてもできる防御方法を、わかりやすく解説します。
自治体のサイバー攻撃事例と対策も、組織内の連絡体制を検討するときの参考になります。
そもそもDDoS攻撃とは?
DDoS攻撃は、複数の送信元から大量の通信を集中させ、正規利用者がサービスを使えない状態にする攻撃です。
たくさんのイタズラ電話で回線が埋まり、本当のお客様からの電話がつながらなくなる状況に似ています。
仕組みはイタズラ電話と同じ
具体的には、攻撃者はたくさんのコンピューター(多くの場合、有害なウイルスに感染した一般の人のパソコンやIoT機器など)を乗っ取って操り、あなたのウェブサイト(お店)に対して、一斉に大量のアクセス(イタズラ電話)を送りつけます。
ウェブサイトを動かしているコンピューター(=サーバー)は、その大量のアクセスを処理しきれなくなり、ダウンしてしまいます。
その結果、本当のお客様がサイトを見ようとしても、「ページが表示されません」という状態になってしまうのです。
これがDDoS攻撃の基本的な仕組みです。
なぜDDoS攻撃は起きるの?犯人の目的
では、なぜ犯人はこのような面倒な攻撃を仕掛けてくるのでしょうか。
その目的はさまざまですが、特に多いのは金銭を目的とした脅迫です。
「攻撃を止めてほしければ、金を払え」と要求してくる、いわばサイバー空間の身代金要求です。
また、特定の企業や団体への抗議活動として、社会的なメッセージを発信するために行われることもあります。
他にも、ライバル企業の営業を妨害するための嫌がらせや、単純な自己顕示欲を満たすための愉快犯など、その動機は多岐にわたります。
つまり、どんなウェブサイトであっても、標的になる可能性はゼロではないのです。
医療機関がランサムウェア被害を受けるリスクについては、医療機関のランサムウェア被害事例と対策で詳しく知ることができます。
DDoS攻撃で起こり得る影響
DDoS攻撃によってWebサイトが停止したり、表示が遅くなったりすると、商品の販売や問い合わせを受ける機会を失う可能性があります。
復旧作業に費用がかかるだけでなく、「必要なときに利用できないサイト」という印象を与え、利用者からの信頼が下がることもあるでしょう。
また、大量通信への対応で注意がそれている間に、別の不正アクセスを仕掛けられる可能性もあります。
DDoS攻撃が疑われるときは、通信量だけを見るのではなく、ログインの記録や設定の変更履歴なども確認してみましょう。
別の不審な動きが起きていないか、あわせて調べることが大切です。
自社で準備する防御と監視
DDoS攻撃による大量の通信を、自社の設備だけで完全に防ぐのは簡単ではありません。
攻撃が起こっていない普段のうちから、Webサイトが動く仕組みや監視方法、緊急時の連絡手順を確認しておきましょう。
Webサイトの仕組みと連絡先をまとめる
まずは、Webサイトを表示するまでに、どのサービスや会社を利用しているかを把握します。
ドメインやDNS、CDN、ロードバランサー、サーバー、インターネット回線などを一覧にし、それぞれの契約先も記録しておきましょう。
あわせて、社内の担当者や責任者、契約先の緊急連絡先、誰が対策を始める判断をするのかも決めておきます。
利用しているプランや契約内容も手順書に載せておけば、営業時間外に問題が起きた場合でも、確認や連絡を進めやすくなるでしょう。
アクセス記録とサーバーの状態を見守る
異常に早く気づくには、普段のWebサイトがどのような状態なのかを知っておく必要があります。
通常時のアクセス数や通信量、ページが表示されるまでの時間、エラーの割合、サーバーのCPUやメモリの使用率などを記録しておきましょう。
そのうえで、「この数値を超えたら異常と判断する」という基準を決め、担当者へ自動で知らせるアラートを設定します。
アラートには、異常が起きた時刻や対象のURL、アクセス元の傾向、通信量、エラーの割合などを含めると便利です。
ホスティング会社や回線事業者へ相談するときも、状況を伝えやすくなります。
記録を残し、対策の優先順位を確かめる
アクセスログや監視画面、設定の変更履歴、社内外との連絡内容は、時刻がわかる形で保存しておきましょう。
記録があれば、いつ異常が始まり、どのような対応を行ったのかを後から確認できます。
また、DDoS攻撃への対応中に、別の不正アクセスが起きていなかったかを調べる際にも役立ちます。
Webサイトにどのような弱点があるのかを確認したい場合は、『セキュリティー診断さん』も活用できます。
AIによる模擬攻撃を通じて、外部から狙われる可能性がある脆弱性を調べるサービスです。
診断によって、DDoS攻撃よりも先に対応すべき弱点が見つかる場合もあります。
限られた予算や人員を効果的に使うためにも、まずはWebサイトの状態を把握し、対策の優先順位を決めましょう。
外部事業者と分担して対策を選ぶ
自社は状況把握と連絡・記録を担い、大量通信の遮断や洗浄は設備を持つ外部事業者へ依頼します。
| 相談先 | 平常時に確認する項目 | 主な役割 |
|---|---|---|
| ホスティング会社 | 上流遮断の可否、収容可能量、緊急連絡先、プラン上限 | サーバー側の制限や一時遮断 |
| CDN・DDoS防御サービス | Anycast、キャッシュ、レート制限、WAF・ボット管理、切替条件 | 通信の分散と不審な要求の制御 |
| 回線事業者 | トラフィック洗浄、ブラックホールルーティング、帯域、発動条件と所要時間 | 上流ネットワークでの遮断や洗浄 |
複数社が関わる場合は、どの数値を基準に誰が対策を発動するかまで決めておきます。
攻撃を検知したときの初動
- 監視アラートで異常を検知する
- 通常のアクセス増加や機器障害ではないか事実確認する
- 社内の責任者と契約先へ連絡し、エスカレーションする
- CDN、ホスティング会社、回線事業者へ外部対策の発動を依頼する
- Webサイト、API、問い合わせなど業務への影響を確認する
- 判断、設定変更、復旧時刻を記録し、事後レビューで手順を更新する
まとめ:突然の攻撃に備えて今からできること
DDoS攻撃は、もはや他人事ではなく、いつあなたの会社が標的になってもおかしくない身近な脅威です。
まずは、自分のサイトにどんな弱点があるのかを、正確に把握することから始めましょう。
専門知識がなくても、その第一歩を踏み出すための強力な味方がいます。
AI技術を活用したセキュリティ診断サービス『セキュリティー診断さん』を使えば、サイトの所有者確認を済ませるだけで、すぐに専門家レベルの診断を開始できます。
あなたの大切なビジネスと、信頼してくれているお客様を守るために、ぜひ今日から対策の第一歩を踏み出してみてくださいね。
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