サイバーキルチェーンを知ろう!攻撃段階と防御策の基本
あなたは「サイバー攻撃」と聞いて、どんなイメージを持ちますか?
なんだか難しそうで、自分たちの会社には関係ない遠い話だと思っていませんか?
実は私も以前はそうでした。
しかし、サイバー攻撃には、実は泥棒が家に侵入するのと同じように、決まった「手順」があるんです。
この手順を知らないまま、やみくもに対策をしても、残念ながら効果はあまり期待できません。
今回は、サイバー攻撃の一連の流れである「サイバーキルチェーン」という考え方を、誰にでもわかりやすいように解説します。
この記事を読み終わるころには、あなたの会社のウェブサイトを守るための、本当に効果的な防御策が見えてくるはずですよ。
そもそもサイバーキルチェーンって何?
「サイバーキルチェーン」なんて聞くと、なんだか物々しい響きですよね。
これは、サイバー攻撃がどのように行われるのかを、一連の流れとしてまとめた考え方のことです。
「キルチェーン」は元々軍事用語で、敵を無力化するまでの一連の攻撃プロセスを指す言葉で、攻撃者が目的を達成するまでの一連の行動を「鎖」に例えています。
そして、この鎖のどこか一か所でも断ち切ることができれば、攻撃を未然に防げる、というのがこの考え方の最大のポイントです。
たとえば、空き巣があなたの家に侵入するケースを想像してみてください。
いきなり家に押し入ってくるわけではありませんよね。
まず、どの家が留守がちか「下見」をし、どこから侵入できそうか「侵入経路を探し」、ドアや窓の「鍵を開け」、家の中に「侵入」します。
そして、金目のものを「物色」して「盗み出し」、最後に「逃走」します。
サイバー攻撃もこれとまったく同じで、攻撃者は計画的に、いくつかの段階を踏んであなたの会社のシステムに忍び寄ってくるのです。
この流れを知ることが、効果的な防御策、つまり「対策」を考えるための第一歩になります。
攻撃者はどう動く?サイバーキルチェーン7つの段階
では、具体的に攻撃者はどのような手順で攻撃を仕掛けてくるのでしょうか。
ここでは、サイバーキルチェーンの代表的な7つの攻撃段階を、一つひとつ見ていきましょう。
段階1:偵察(下調べ)
攻撃者が最初に行うのは、ターゲットとなる会社の情報を徹底的に集める「偵察」です。
彼らは、あなたの会社のウェブサイトを隅々までチェックしたり、SNSで社員がどんな投稿をしているかを調べたりします。
「うちの会社はこんなシステムを使っています」といった情報や、社員のメールアドレスなどを探し出すのです。
この段階では、まだ直接的な攻撃はありません。
攻撃のための大切な情報を集めている、いわば「下調べ」の段階です。
段階2:武器化(攻撃準備)
次に攻撃者は、偵察で集めた情報をもとに、攻撃に使う「武器」を準備します。
これが「武器化」の段階です。
例えば、社員の誰かを狙って、その人が思わず開いてしまいそうな件名の偽メールを作ったり、本物そっくりの偽のログインページを用意したりします。
メールには、開くとコンピューターに悪影響を及ぼすプログラム(=ウイルス)が仕込まれています。
この段階も、まだあなたの会社に直接的な被害はありませんが、水面下で着々と攻撃の準備が進んでいるのです。
段階3:配送(攻撃の実行)
武器の準備が整うと、いよいよ攻撃者はそれをあなたのもとへ「配送」してきます。
先ほど作ったウイルス付きの偽メールを社員に送りつけたり、ウェブサイトのお問い合わせフォームから悪いプログラムを送り込もうとしたりします。
これは、攻撃のきっかけを作るための非常に重要な段階です。
この「配送」を防ぐことができれば、その後の大きな被害を食い止めることができます。
段階4:攻撃(弱点をつく)
「配送」された武器が、あなたの会社のシステムの「弱点」を突く段階です。
例えば、社員が偽メールの添付ファイルを開いてしまった瞬間、中に仕込まれていたウイルスが動き出し、コンピューターに侵入しようとします。
あるいは、ウェブサイトにプログラム上の「穴」があると、そこを狙って不正に侵入を試みます。
どんなに頑丈に見える城でも、どこかに小さな抜け穴があれば、そこから敵は侵入してきますよね。
まさにそれと同じことが、デジタルの世界でも起こるのです。
段階5:インストール(潜伏の準備)
システムの弱点を突いて侵入に成功した攻撃者は、次にいつでも自由にシステムを操れるようにするための準備をします。
これを「インストール」と呼びます。
具体的には、あなたの会社のコンピューターに「バックドア」と呼ばれる秘密の裏口を作ったり、遠隔操作するための道具をこっそり設置したりします。
一度この段階まで進んでしまうと、攻撃者はあなたの気づかないところで、いつでも社内ネットワークに出入りできるようになってしまいます。
段階6:遠隔操作(内部での活動)
裏口の設置が完了すると、攻撃者はいよいよ本格的な内部活動を開始します。
「遠隔操作」の段階です。
外部からあなたの会社のシステムに忍び込み、顧客情報や企業秘密など、価値のあるデータがどこにあるかを探し回ります。
さらに、一台のコンピューターだけでなく、社内の他のコンピューターにも感染を広げようとします。
この段階では、すでに攻撃者は家の中に侵入し、自由に部屋を物色している状態と同じです。
段階7:目的の実行(最終的な被害)
そして、最後が「目的の実行」です。
攻撃者が、本来の目的を達成する最終段階です。
顧客の個人情報を盗み出して売りさばいたり、会社の重要なデータを人質に取って「元に戻してほしければお金を払え」と要求したりします(これを、ランサムウェア攻撃と呼びます)。
あるいは、会社のウェブサイトの内容を勝手に書き換えて、会社の信用を失墜させることもあります。
この段階に至って初めて、多くの企業は「攻撃された!」と気づきますが、その時にはもう手遅れになっているケースがほとんどなのです。
なぜサイバーキルチェーンを知ることが重要なのか
ここまで7つの攻撃段階を見てきて、「全部対策するなんて無理だ…」と感じたかもしれません。
安心してください。
サイバーキルチェーンの考え方を知る一番のメリットは、「攻撃の鎖は、どこか一か所でも断ち切れば成功しない」という点にあります。
攻撃者は、この7つの段階すべてを成功させなければ、最終的な目的を達成できません。
一方で、守る側の私たちは、7つの段階のうち、どこか一つでも阻止できれば、被害を防ぐことができるのです。
そう考えると、少し気が楽になりませんか?
全ての段階で完璧な防御を目指すのではなく、それぞれの段階でできる対策をコツコツと積み重ねていくことが、実は最も効果的な防御策、つまり「対策」になるのです。
今すぐできる!攻撃の鎖を断ち切る具体的な方法
では、攻撃の鎖を断ち切るためには、具体的に何をすればよいのでしょうか。
難しく考える必要はありません。
今日から始められることもたくさんあります。
従業員一人ひとりができること
実は、セキュリティ対策の基本は、ハイテクな機械ではなく、私たち一人ひとりのちょっとした心構えにあります。
- 怪しいメールやURLは絶対に開かない:少しでも違和感があれば、まず疑うクセをつけましょう。
- パスワードを使い回さない:全てのサービスで同じパスワードを使うのは、全ての扉に同じ鍵を使っているようなもの。一つ破られたら全滅です。
- 会社の情報をむやみにSNSに書かない:何気ない投稿が、攻撃者にとっては宝の山になることがあります。
これらの基本的な行動が、攻撃の「配送」や「偵察」の段階で、とても有効な防御になります。
会社として取り組むべきこと
個人の意識だけでなく、会社全体での取り組みももちろん重要です。
コンピューターのシステム(OS)や使っているソフトを常に最新の状態に保つことや、ウイルス対策ソフトをきちんと導入することは基本中の基本です。
そして、それらと同じくらい、いや、それ以上に重要なのが、自社のウェブサイトに「弱点」、つまり攻撃の糸口になる「穴」がないかを定期的にチェックすることです。
しかし、自社のウェブサイトの弱点をどうやって見つければいいのかわからないと感じる方は、少なくないでしょう。
そんな悩みを解決するのが、『セキュリティー診断さん』です。
『セキュリティー診断さん』はAI技術を使い、まるで本物の攻撃者と同じ手口で、あなたのウェブサイトをチェックしてくれます。
もちろん、実際に攻撃するわけではなく、安全な環境で弱点を探し出す「模擬テスト」のようなものです。
サイバーキルチェーンの「攻撃」段階で、プロの攻撃者がどこを狙ってくるのか、その視点で隠れた弱点まで見つけ出してくれるのです。
加えて、ウェブサイトに載っている価格でそのまま申し込める「明朗会計」なので、「見積もりはいくらになるんだろう…」という心配もありません。
専門知識がなくても、画面の指示に従うだけで、すぐに診断をスタートできる手軽さも魅力です。
継続的な対策が未来の安心を作る
サイバー攻撃の手口は、残念ながら日々新しく、そして巧妙になっています。
一度セキュリティ対策をしたからといって、永遠に安心できるわけではありません。
それは私たち人間が、「一度健康診断を受けたから、もう一生病気にならない」と言っているのと同じくらい危険な考え方です。
だからこそ、ウェブサイトのセキュリティも、定期的な「健康診断」が欠かせません。
新しい攻撃の「武器」が作られても対応できるように、常にウェブサイトの状態をチェックし続けることが、未来の安心に繋がるのです。
『セキュリティー診断さん』には、継続的に診断を行えるお得な年間プランも用意されています。
例えば毎月プランなら、単発で依頼するよりもぐっと費用を抑えながら、常に最新の脅威に対応できる体制を維持できます。
AIシステムも日々進化しているので、新しい攻撃手法が生まれても、それに対応した診断が可能です。
これにより、「常に安全な状態」を保つことができるのです。
まとめ:サイバーキルチェーンを理解して一歩先の対策を
サイバーキルチェーンは、攻撃者がどんな手順で動くかを示した「行動地図」のようなものです。
この地図を理解すれば、彼らが次にどこへ向かうのかがわかり、先回りして罠を仕掛ける、つまり効果的な防御策を立てることができます。
そして最も重要なのは、「攻撃の鎖は、どこか一つでも断ち切ればいい」という考え方です。
すべての段階で、最初から完璧を目指す必要はありません。
できるところから対策を積み重ねることが、結果的にあなたの会社を大きな被害から守ることに繋がります。
その対策の第一歩として、まずは攻撃者が狙うであろう、自社のウェブサイトの「弱点」を知ることが不可欠です。
『セキュリティー診断さん』を使えば、専門知識がない方でも、本物の攻撃者と同じ視点で自社のウェブサイトを隅々までチェックし、どこに危険が潜んでいるかを明確に教えてくれます。
報告書では、見つかった弱点の危険度がランク付けされているので、「どこから手をつければいいの?」と迷うこともありません。
見積もり不要の明朗会計で、すぐに始められる手軽さも心強いですね。
サイバーキルチェーンを理解した今、あなたの会社を守るための具体的な一歩を踏み出してみませんか?